【書評】100日で折れるスタートアップ
どれもこれも、知識無しで自分が同じ立場になったらそういう判断するよな、と思う行動に落とし穴があり、失敗をバーチャル体験したような気持ちになった。 すでに片足踏み込んだ失敗もいくつかあった。
株式を平等に50%ずつで始めよう!(片方辞めたら身動きできなくなって倒産)とか、こういうアイデアあるからiphoneとAndroidとWebで実装してみよう!(先に検証しないと詰む)とか、先に知っていれば良かったと思うことばかり。 読んでいて思ったのは、「会社全体の良い雰囲気が重要」ということと、「事業を決める時点でほぼ勝敗が決まっている」ということを思った。 1つ目はモメンタムと呼ばれる良い雰囲気があると、一気によい方向に進むため、これを壊さないのが重要。 2つ目は、サービスと市場が一致するまで生き延びられるかが勝負で、ライフポイントを減らさずにどれだけ良い選択をできるかが決まっているということ。
これらの判断をミスすると一番苦しいときにすべてのマイナスポイントが一致団結して襲ってくる、みたいな印象だった。
人の成功より、失敗のほうが再現性があって価値があると思う。そんな具体的な失敗を書いた、とても良い本だと思う。