【書評】ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない
ブログかなにかで、めちゃくちゃ自己啓発本を読み漁った人がイチオシしていた本。(誰かは忘れてしまった) 全体の傾向を斜めから俯瞰して、「自己啓発本」の誕生から今日に至るまでの歴史を紐解いて解説している。 この本の主旨としては、
・自己啓発本は箔をつけたい著者と「置いていかれたくない」と思う一部のコアな読者によって盛り上がっている歪なビジネスである
・正しいことも書かれているが、気持ちを高ぶらせるだけ高ぶらせて、その結果として起こり得るマイナスの面やその対処方法を見せないという問題がある。
・定番の本やデキる先輩が勧める本を一冊じっくり読む、日本の偉人や社長の泥臭い面まで書かれた本を読む、目の前にある仕事を粛々とこなす。この方がビジネス書を読み漁るより、よっぽとできる人になるのではないか という内容だった。
個人的な感想としては、頑張り方の頑張り方を教えてもらったような、考え方の発見を与えられたと感じた。
「仕事をうまくやる」ために「仕事を上手くやるための本」を読むが、
「仕事を上手くやる本を上手く読む」ために、この本がある。
結果として、仕事を上手くやるに効率的に辿り着けるような気がした。
すでにビジネス書をたくさん読んでいる人、ビジネス書を読もうと思っているが何から読めばいいか分からない人におすすめの一冊だ。