【書評】あなたもいままでの10倍速く本が読める
勝間和代氏が習得した読書法と聞いて、どんなものか気になって読んでみた。 まず感想としては、「実践するのが難しい」。
レビューも調べてみたけど、そういう意見が多いみたいだ。
でも、研修などでできるようになる人もいるので、ものとしてはちゃんとしているようだ。
….と思ったが、この書評を書いていくうちにかなり理解してきた。
いくつかの読書本の源流というか、自然とやっていることをさらに強化してくれる本だ。
内容の本質はシンプルで、「目的をもって能動的に読もう」ということだ。それを如何に効率的に行うかを細かく説明されていて、その効率化の中心に、文字ではなくイメージで読み込む「フォトリーディング」がある。
従来の
・最初から順番に一字一句読む
・一度の読書ですべてを理解しようとする
・受動的に読み進める
のような学校の教科書を読むような読み方をやめて、
・知る必要のあるところだけを読む
・大事な箇所を何度も読み返して理解を深める
・疑問を持って能動的に知りに行く
というように、読書に対する姿勢を変えていくことが大事なところだ。
そのうえで、物語以外の本を読むときは必ずやるような、以下のような流れで読み進める。
①目的を持って本を手に取る
②目次を熟読して、主旨をつかむ
⑥自分なりに書き出す
⑦明らかに重要だと思う章があれば自由に読む
要するに、以下のように直列で理解するのではなく…
https://scrapbox.io/files/65eea6e0e31dbd002658be7b.png
パパっとキーワードを見つけて、自分で繋げていこうということだ。
https://scrapbox.io/files/65eea6e660e18e002500c62f.png
そのキーワードを見つける作業は、読む目的を明確にしたうえでパラパラめくれば重要なキーワードは分かるから、そのうえでどう繋がるのかを理解するために必要な箇所だけを読むという流れだ。
フォトリーディングを使って「見たことがある」という状態になっていれば、情報のピックアップが早くなる。
今回一読して、
・本の感想ではなく、本を再構成した自分なりのアウトプットをしたほうがいい ということが個人的にうれしい発見だった。