雨本洋輔『野球をダイアモンドから開放する』
野球が好きすぎて、野球の定義を突き詰めるというところに関心がいってしまう
野球はどこまで野球なのか
2016年8月29日月曜日 14:52
みなさんは、「野球ってなんですか」と聞かれて最低限の説明をするとしたらなんと答えますか。
国語辞典には「九人編成の二つのチームが各9回ずつ攻撃と守備を交替しながら得点を争うもの。攻撃側は守備側の投手の投げる球をバットで打ち、四つの塁を回って得点する。 」と書いてあります。ルールブックにも、「」。
そう、野球はルールブックに則って、ダイアモンドをどのように何周まわれるかを競うゲームなのです。
プレーヤーはダイアモンドをぐるぐる回り続けます。その呪縛から逃れられない運命なのです。
縛られたものが解けて拡散していくのはエントロピー増大の法則によって知られるところ。いつか、この呪縛が解かれる日が来ると思うのです。
このダイアモンドループの呪縛から解かれたとき、野球はどんな姿をしているのでしょうか?
いつかの未来に向けて、この連載ではそれについて考えていきたいと思います。
ホームに帰ってくる経路を自由にする。
こうすれば、球場を出て家に戻り二ヶ月生活したあとで再度入場、二塁にスライディングしても許されます。
意味を問うこと自体がとんでもなく面白いからやっている。