東京という物語
空虚な中心
東京は意味論的観点からいって、想像しうる最も入り組んだ都市複合体の一つですが、やはり一種の中心をもっています。しかし、その中心は、深い濠をめぐらし緑につつまれた皇居に占領されていて、空虚な中心として生きられています。
ロラン・バルト
西洋の近代国家の首都の中心地は政治や経済活動の中心部になっていることとの比較
パリンプセスト都市
東京という都市の成層(歴史の重ね方)
江戸の城下町から世界都市へ
さらに関東大震災、東京大空襲、高度経済成長、バブル経済による土地投機を経て破壊と構築を繰り返してきた
記号が書き込まれては消され、新たに記号が書き込まれる、ということを繰り返してきた都市空間なのです。
パリンプセスト(消された羊皮紙)に喩えられる
→歴史的な不連続に横切られている(構造の意味作用は共時態において成立する)