文章の強み
Evan WilliamsがMediumトップから退任 個人ブログを牽引してきたシンボルが消え、どのような未来がやってくるのか
ツイッター、TikTok、YouTubeといったようにわかりやすいアプリがあるメディアは注目されますが、ブログにはそういったものはない。それだけのことです。
ではブログに意味がないかというと、そういうわけではありません。ただ、YouTubeやTikTokと同じような、それに対抗できる力も意味も、もはやないということです。
そのかわり、文章には時間を越える役割があります。
今回のニュースレターで10年前からの記事を引用したように、過去から現在へと思考の流れを可視化し、その場その場で反射的に反応しているのではない言論を維持できるのはブログのような文章のもっている大きなメリットです。
なにか事件があったときに、検索が楽で文脈をもって引用されるのはまだまだ文章のもっている強みでもあります。
このように、ブログはより背景にとけこみ、その人のネット上のすべての活動を包み込む役割に変化してゆくのでしょう。
ブログはその人が生きてゆき、ネットになにかを残してゆく足跡のようなものになりつつあります。
足跡は、よほど珍しいものでない限り、そのとき注目されることはまれです。それは時がたってから、振り返ってはじめて意味を持つのです。