問いの具体化
障害を追ったクリエイター、アスリートはどのようにしてその後の人生を歩むか?
人はなぜ日記を書くのか
大きな物語が終わったあと、クリエイターは何を表現しようとしたのか?
「人はどうしたら自分の人生に意味を与えられるのか?」という問いは非常に大きいので、いかにこの問いをブレイクダウン&具体化していくかが研究の醍醐味だと思います。
例えば
・人ってどんなひと? 年齢や職業、生まれた場所などあらゆる属性が考えられるが、あめもとさんが知りたいのは普遍的な「ヒト」なのか、もうちょっと具体的に何かあるのだろうか。普遍的ヒトの研究は原理的にかなり難しいので、なんらか細かく砕いた方がいいかもしれない。具体的には「刑務所で10年以上を過ごした元非行少年」くらいまで具体的にすると話が進みそうです。具体的な問いを深めるからこそ普遍的な洞察が得られると考えてもらうと良いと思います。
・人生の意味ってなに? 意味というのは他者に共有される必要がある? 本人が信じられていればカルト宗教の信者の「人生の意味」も肯定するのか、あめもとさんが本当に知りたい「人生の意味」というのは、これほど広い意味なのか、ということを絞り込んでいく方向性。「意味」「価値」「幸福」など関連しそうな用語もあるが、それで良いのか。「人生の」というのも曲者で、「誰の」なのか、「誰にとっての」意味なのか、問いはいろいろありそうです。具体的には「人が自殺するかどうかというほど悩んだ時に、どんな行動を取るのか」という問いに落とすことで意味という曖昧性から観察可能な「行動」に問いの焦点を絞ることもできそうです。
他にも山ほどありそうですが、「歌舞伎」はそのための一つの手段に過ぎないですし、もしかしたら「野球」すら一つの手段に過ぎないかもしれないので、考えつつ調べつつ悩みつつやっていきましょう!!!!
ちなみに最終的な問いのレベルとしては
「刑務所で10年以上を過ごした元非行少年が、自殺するかどうかというほど悩んだ時に、どんな行動を取るのか」というくらいまで落ちてきて、かつそれぞれの単語が専門用語になっていて先行研究に紐づいていたりすると十分何かを導き出せる問いになると思います。