千野帽子『人はなぜ物語を求めるのか』
千野帽子『人はなぜ物語を求めるのか』 ちくまプリマー新書 第4章に注目
人は不本意な出来事の原因を探し、その存在に報いを与えたがる義務や道徳を支える「べき論」は、意外と感情的
世界はこうであるべきだと言う考え(公正世界の誤謬)に無自覚だと、被害者を責めたり自責したりする
怒りや悲しみといったネガティブ感情の背後に、無根拠な「べき論」と言う誤信念がある
「べき論」によって人は、世界や他者を操作できると思い込んでしまう(コントロール幻想)
感情につき動かされて行動する事は選択肢を自ら手放すことであり、「自由」から最も遠い
世界で1つだけ選択可能なものは、出来事に対する自分の態度である
人は嘘でもいいから説明がほしい
理由がほしい
→納得したい、安心したい
等価交換の世界は安心できるが、意味がわからない、理由がわからない世界は怖い 物語は安定に向かう
がっかりは期待しているときに出てくる言葉
黒子のバスケ事件の犯人の動機の説明が変化する
自分でも犯行の動機を理解していない