WRM 2021/10/25
「セルフスタディーズのススメ」「セルフスタディーズの進め方」
~~~浮沈式プロジェクト管理~~~ (中略あり)
思いついたらちょっと手をつけて、飽きたら放置する。時間が経って、再びやる気に日がついたら、そのプロジェクトを「引っぱり上げて」着手する。でもって、飽きたら放置する。以下繰り返し。
つまり、「プロジェクト」を作り、それに期限を決めて、期限内に達成するように作業を日割りで割り振っていく、という進捗スタイルではなく、「気が向いたときにやる」というざっくばらんなスタイルのことです。おそらく、フリーランスならではの進捗スタイルではあるでしょう。
このスタイルの良いところは、「いやいや作業を進める」が起こらないことです。常にやる気100%で取り組めます(やる気100%のものだけに取り組んでいるのだから必然です)。
ちなみに、浮沈式プロジェクト管理においてもっとも大切なことは「記録を残すこと」です。記録さえあれば、三ヶ月放置していたプロジェクトでも、すぐさまに「引き上げる」ことができます。これもノーティングの力です。
興味関心が拡散するタイプの人間はこれ+締め切りありの仕事の組み合わせで生きていくのが一番良い。
むしろこれができる、好きな人がフリーランスが向いているのでは。
~~~「わかりやすい」は含まれていない~~~
倉下の執筆のモットーは、「読みやすく、面白く、役に立つ」本を書くことです。
で、よくよく観察すると、ここには「わかりやすい」が含まれていません。
■自分についての研究
セルフスタディーズは、「自分探し」ではありません。世界中を旅して、「自分」を見つけるのとはちょっと違っています。
その行為を「研究」として行うならば、どれだけ残念な「自分」がそこで発見されても、大切なものとして扱っていかなければなりません。無視したり、疎外したりしてはいけないのです。だって、そうしたものを含む全体が「自分」なのですから。
■そこにある事実として受け入れる
自分がどのような性質を持っているのかを、価値判断をせずにまず受け入れること。その上で、不都合が多いなら、それを変えていくようにすること。そうでないなら、そのままの状態にしておくこと。
そうした道行きが、セルフスタディーです。「本当の自分になろう!」みたいな提言は、こうした歩みとはまったく違っています。どれほど愚かしい性質が出てきても、まずそれを(価値判断をせずに)受け入れることが「研究」では必要だからです。
■自らの怒りに目を向ける
なぜその要因で自分はイライラするのだろうか、と考えることもできます。仮にそれが内容であれば、痛いところをつかれているのかもしれません。あるいは、「自分が一番大切にしている価値観」を毀損する内容が含まれているのかもしれません。イライラを手がかりにすることで、そうした自分の内側にアクセスできるようになります。
セルフ・フィールドワークのポイント
インタラクションに注目すること
情報を受け取って終わりではなく、その後に起こる自分の反応に注目する
インタラクションのデータをたくさん集めること
比較対象があることで理解を深める
その意味で、日常的に「自己観察」の目を駆動させ、自分の心の動きに敏感になっておくことは有用でしょう。そうした心の解像度が上がるほど、比較できるデータが増え、それが自己理解を進めます。
未知のものとして「自分」を捉え、それを理解しようと努めること。それでいて、それを理解したつもりにならないこと。一見アンビバレントに見えるこの態度は、実際は通底したものです。
そのようなマインドセットもまた、「研究」に通じるものではあるでしょう。
日常からの逸脱を経験することで、「自分」に関するデータを増やすことができます
自分のメモが追いつかない、神回でした!