2026-07-09
遠い町までリハーサルに呼ばれたので電車でとことこ向かった。油断していたけれどN線は1時間に1本しかその町に行かないのでぎりぎりに到着する算段で出発したことに焦りながら。急いだ甲斐あって一本早い電車に乗ることができてよかった。そうでなければずっとはらはらし通しだったと思う。
メトロ6番線は地上部分を走る箇所が多く、しかもなかなか楽しい地区を通る。右岸から川を渡って左岸をぐるっと巡りまた川を渡って右岸へ。この最後の川を渡る時に有名な塔が急に現れて、それがなかなかドラマティックで良い。ちなみにこの橋は映画『インセプション』や『ラストタンゴ・イン・パリ』に出てきた有名な場所。
今回はそこまではゆかず途中M駅で降りてN線に乗り換える。いつの間にN線なんて出来たんだろう。ここ数年で新しい線が増え、郊外へどんどん拡張している。
N線はほとんど人が乗っていなかった。冷房は程よく、席ごとに充電までできる。さすが長距離列車。背もたれが垂直に近くてちょっと座りづらいけど…。あっと今に中心地を抜けたあとは延々と畑の景色が続く。長旅だからと持ってきていた『イスラーム飲酒紀行』をちびちびやりながら頭の片隅で今日どんなふうに稽古を進められるかなと考える。 Hに到着して駅を出ると中心にまで伸びた道がゆるく下りながらだんだん賑わいをみせ、その先に城塞がそびえ立っている。木骨造の建物もちらほら残っていて小さいながら全部が揃っているような感じの良い町。主催者と合流してピクニックしながら打ち合わせ、新しい出演者とも合流して稽古へ。
稽古の方法は相変わらず…3年前からひとつも変わっていなくていつも「お試し」の感じで終わってしまう。お試し→試した人がいなくなる→お試し→いなくなる…これを散々繰り返してこの春先にいきなり本番を迎えた。やっと本番を終えたのでさあ次にどう発展させていくか…?と期待していたが、やっぱり「お試し」から始まるのね。
とはいえ、この先2年間プロジェクトを発展させていくつもりがあるようなので私も最善を尽くすつもり。日本へのツアーにも興味があるようなのでこつこつ取り戻してゆくかな。