2025-11-06

人とクリエイションをするのは本当に大変だ、と思う。

作り方が全然違うし、そもそも良い作品とはどういうものかという感覚も違うひとと、一緒にものをつくるのは無理だ。

アドバイスならできる。でも基礎から一緒に作るのは無理。コッポラとタルコフスキーが一緒に映画を作るのは無理であるように、ダンス作品も一人が監督となって柱を立て、決定すべきだと思う。

フランスではまずみんなで一緒に作品をつくろうとするので、そこが私にとっては理解しがたく、苦痛だ。

それぞれが違う世界を持っているのに、それ同士を混ぜ合わせたところで、ぼやけた、どこでもない世界になるだけだ。

よっぽど時間があって、よっぽどお互いが補い合えて、またはばちばち当たり合って、ひとりひとりではできないものができるということもありうる。ないとは言わないけど、そんな高レベルのことが起きるなんて稀だ。

自分一人で作品を成り立たせる自信のないひとが寄り集まっても、足し算みたいによいものができるわけじゃない。

ダンサーも基本的には同じだと思っている。

怒りやもどかしさみたいなものに体が囚われているときは、自分に集中できていないんだと思う。

私が怒るべきは、もっと別のことでありたい。自分の体面みたいなことや、ジレンマみたいなことと少しでも結びついているなら手放してしまえ。

個人的メモ