2025-09-14

私たちは最終的には同じ景色の中にいるんだから大丈夫、色んなものを脱いで、自由になって、自分のままでいて、穏やかにいられる。というようなことを言って微笑みあいながら私はほんの少し孤独を感じるのだった。私の胸の中には暴力的で全てを焼き潰したいような地獄みたいなマグマがあって、それに固くかたく鍵を閉めて深くに封印しながら、同意してるみたいににこにこすることに慣れているのだった。

私は本当に良く教育され、馴染んできたと思う。本当は見ているものなのか聞いているものなのかも分からないくらい色んなものが混ざっている世界を整然としたものに見ることが普通だからとそう見ることを学習した。すごく理性的に振る舞っていると思う。礼儀正しく。体が邪魔だからといって手を捻って皮膚をむしったり手を捻りきって骨を折ったりもしないようにしてる。機嫌が悪い、みたいな小さなことはもちろん外に出すまでもない。もっと凶悪なものをうまく隠しているんだから。

私は踊ることにその部分を任せなかったら、自分の肉体の中に全部を閉じ込めて2度と目覚めないか、または全部を掻きむしって破り暴れて自分を失くしていたかもしれない。

または、きっと大袈裟に考えすぎなのかもしれない。自分の中の炎とか衝動とか混沌のことを。

でも私の中にあるのは禅とか平和とかじゃない。でも表面的には、いちばん穏やかで優しく平和的で、虫も殺せないように見えるのも知ってる。そういうふうに振る舞ってきたから。