2025-08-14
夏は暑さよりも虫刺されがこたえる。アレルギーがあることも関係しているのか、一度痒くなくなった箇所も次回蚊に刺された時に再び痒くなるので痒い場所がどんどん増えていく。かかないように気をつけているけれど眠っている間に傷が増えてしまう。夏は肌を出すことができない。おかげで(?)蚊を手づかみする技術が上がっている。
かゆみを軽減するために重曹がきくと知ったので重曹とラベンダー・ミントオイルを混ぜて塗ってみたら素早く痒みが引いた。重曹いろんなことに使えるのね。これが持続してくれるといい。
フランス、90年代から経済回復をどうにかしてしなければ…と言われてきたものがもうあと数年で社会保障費が尽きるという記事を読んだ。政府が金策を打とうとするたびにストライキやらデモやらで遂行できず、コロナの時期にありもきない財源で補償費を出し続けたもののその期間経済活動はぐんと落ち込み(働かないでいいと言われたらその権利を最大限まで使うのがフランス人なので)もう誤魔化しのきかないところまで来ているのだという。
確かに私の周りでもほとんど1年間全く仕事をせず補償だけで暮らしていた人がたくさんいるので、そりゃ国も傾くよなと思う。
ちなみに補償を受けられなかったひとは休みもなく働いた末、その中の数人は首が回らなくなって職を変えたり中にはこの世を儚んでしまった人もいる。私の周りだけでそういう状況なのだから、国全体となれば大変な状況だろうと思う。
デモやストライキがちゃんと認められていていい国だねと私も思っていたけれど(もちろん今もそこには素晴らしい面もあると思っている)、そのストライキ自体労働組合みたいなものに入っている大きな団体でないとできないわけで、ストライキの成功は、そこから漏れている小さな労働者や小売業に直接打撃を与えているのだった。
フランスは専門職とか職人とか小売業がマニアックだったら個性的だったりして面白い国だったのに、もう個人がそれを維持できる状況ではない。大企業やフランチャイズに飲み込まれつつある。この10年だけでもずいぶん変わってしまったけれど、これから数年でもっと大きく変化するだろう。
フランスの学校のバカンスが多すぎる&長すぎる。
だいたい1ヶ月半学校に行ったら2週間休み、夏休みは2ヶ月(3ヶ月取る人もいる)なので、休み明けにはほとんどすべてを忘れているので(笑)それを復習する時間とバカンス前にそわそわする時間、普通の休日も併せたら授業ができる日数が本当に少なくて、私みたいに週一で教えている場合20時間くらいしか授業の時間がない。三歩進んで二歩下がる、みたいな手応え。
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15歳くらいの子どもを数人知っているけれど、どの子も九九を覚えていなかった。料理番組を見ながら240gの2/3は?と聞くと「…60?140?」というので、240を3で割ったら80だよね?8かける2は?「…12?」とこういう感じ(もちろん人には得意不得意があるし、たまたま数学が苦手な生徒ばかりだったのかもしれない)。
日本人は九九を覚える時、数字の漢字を別の読みで覚えられることが随分アドバンテージになっているのかもしれない。「くくはちじゅういち」「しごにじゅう」なんてさらっと口で言える。「ユイットフォアヌフエガルスワサントドゥーズ(8×9=72)」て!
さらに、この子どもの休みに併せて大人も一緒にバカンスを取ったりするから、仕事どうなってるの?といつも疑問。
バカンス以外のときにも極力働かないのがフランス流なので、そりゃ経済が今まで保っていたことの方が不思議だとも言える。
どうなるんだーーー
以下自習スペース
昨日の続き。