2025-04-01

暖かい日が続いているのでそろそろ植物の剪定をしたほうがいいのかな、そういえばこのセージはYさんに頂いたんだった。3分の2は枯れてしまったけれど残りの一本はどうにか元気でいてくれている。葉も小さいし縦に長く延びてしまって植え替えをできる体力はないかもしれない。もうちょっとしっかり太陽に当ててあげたい。今週は零下になる心配もないし、庭に出してあげようか。そんなことを考えていたら仕事から帰ってきたSが花束を抱えている。Yさんが包んでくださったとのことで（お花屋さんなのだ）大きな花瓶に飾って写真を送る（ついでにSNSでも自慢してしまう）。

春らしいあたたかな色、Yさんの柔らかさが部屋にきたみたい。

20h59、夕焼けがまだ残るけれど空の大部分が暗い紺色になって、それでも地平線に濃いオレンジが光っているようすが好き。シロップみたいにつやつや、とろりとしてる。

ストレッチクラスのメニューをまとめる。

書き溜めておいているスケッチやメモを引っ張り出して、テーマごとにいくつかをピックアップし、アレンジしながらノートに書き順番を追って動いてみて、やっぱりこれじゃなくてこっちを入れようとか、ここの間にこの動きを入れた方が感覚がつながるなとか、いったんここは緩めておこうとか、効果的でかつ心地よいものにしてゆく。

今年に入ってからは少しマニアックなことや（以前よりは）難しいことを入れる頻度が上がっているかもしれない。すぐにはできないけどちょっと練習したらコツがつかめそうなことって楽しかったりするかな、と思う。

私にとって体の感覚は世界との接点だ。関節の重みも、呼吸のときの喉の摩擦も、肺の内側が感じる温度も、服の内側と皮膚が触れている感じ、舌の湿り具合、あたたかさ、ふくらみ具合、日が当たっている皮膚とそうでない皮膚、足の裏がどのくらい滑るかそれとも地面と密着しているか、滑りすぎなら汗を出すし冷えていたら熱を集中させる、砂っぽいのか粉っぽいのか鏡面なのか、鼻の中を通る空気が出す音が頭蓋骨の中を撫でて渦巻く、視線が耳の内側や指の皮膚の内側に移動する、動くたびに転がってゆく軸、骨と骨の隙間、かたむき、骨と骨がぶつかる、浮遊したり皮膚に閉じ込められたままだったりする、皮膚はひっぱられ、ひっぱられ、細かい血管が引き伸ばされて血が止まる、緩み、空気を含んで毛穴を押しひろげ、アクセルをかける、重力だけが体をつきやぶって遠くへ飛んでゆき、押しのけている空気とおなじ重さでそこに停まる。

いくらでも溺れていられて、だから退屈したことがない。

ところでこの『ジュリアン…』、お酒を飲むシーンが頻出するのだけれどどういうわけかジュリアン・バトラーはものすごく美味しそうに飲むし、食べる。特別な描写があるわけでもないのになんだか本当につるつると美味しそうなんだ。