2025-03-25 『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』読了
『📖『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』キルメン・ウリベ』の続き。
著者の祖父はフランコ側にいてのちに監獄に入れられていたということだけど、彼が亡くなる前、病床に伏していた時にバスク・ナショナリストだった母方の祖母がフランコ派の新聞を読んであげていたのだそうだ。祖母は新聞の内容について毒づきながらもお互いそれが冗談だということが分かっていて、祖母は毎日その新聞を読みに通ったのだという。
当然だけどものごとは右と左にはっきりと分かれるわけではないし、まったくの白もまったくの黒もない。つい単純化して理解しようとしてしまっていたことに、こういう記述が気づかせてくれる。
きっと友人の祖父についても、ただフランコ派のフリをしていたけれど実は…などという単純なことではなかったのだろうな。
この本を読んだことを、友人に話してみようかな?話したからってどうということはないんだけど、この本を読んであなたのおじいさんの話を思い出したよ。元気?って。
2025-03-22 不安な猫、固有の物語#67dee4b5eff4c00000eed665
読みながらここに書いたことをほぼ確信した。
どんな風に自分の家族とその繋がりを書くかについてずいぶん考えたと著者は言っている。大事な人物である母の名前は物語の中盤以降に登場したし、父にいたっては8割がた進んでから明らかになった。コロンビアの文学について同業者と話している記述もあったので、もしかしたら『百年の孤独』みたいな複雑な大家族が出てくる物語のことも頭にあったのかもしれない。
読了。
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友人のお嬢さんが雇先とのトラブルの際に「腹立つ!から腕立てしよう」とがしがし筋トレを始めた話を聞いてとても可笑しかったのだけど、あとから考えてみればすごくいいかもしれない。私も腹が立ったらSNSに書こうなんて考えずまず体を動かしてみよう。
#03-25