2025-03-14 遠くからの電話、『黄色い家』読了、
友人からの電話。
あんなふうに判断して行動して良かったかな、存分に悩んで答えを出しただけあって後悔はないのだけれど、それでも私がとった方法が最良であったかは分からない、とうっすら胸にくすぶっていたことが、時間が経てほぼ同じ姿でやってきた。けれど今回は以前とは違う立場にいるから別の角度から眺めることができる。そしてやっと、どうやらあの時のわたしは悪くない方法を取れていたみたいだと思えた。
こんなふうに時間が経ってから答えがやってくることってある。…というか、時間が経たないと分からないことばかりか。
いつの間にこういうことに対してはっきりとした立場を取れるようになったんだろう。たとえそれが現実的でないにせよ、自分がどうありたいか、どうあるべきかは分かっている。
逆に、何故以前はこのあたりのことが切り分けられず絡まりをほどけないままだったんだろう。
あれは、それは、って曖昧な書き方すぎてあとで読んだら自分でも「?」となりそうな文章。
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『黄色い家』読了。
子どもの頃は始まったことは終わるのだと思っていた。分からなかったことはいつか分かるようになるし、貸したものは返され、始まった関係はお互いが納得して終わり、行ったひとは帰って来るし、問いには答えがあり、話し合いでものごとは解決する。そんなふうに、ちゃんときれいに結末を迎えられるものだと思っていた。
宙ぶらりんのものをいくつも持ちながら歩くことにいつしか慣れてしまうとは思わなかった。ちゃんと終われて手放せる日なんか来ないと知りながらも持ち続けてしまうものがこんなにたくさんあるとは。挙句の果てにその重みを忘れてしまうとは。
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#03-14