2023-07-21 今日のメモ
『闇の左手』続き
性別のない人間の世界の話だが、これが人為的な実験の結果にできた世界であることが匂わされている(…と思う)。
生殖の期間だけどの人間も男性か女性かになり、その時によりどちらが妊娠する役割を担うかが変わる。
性差がない世界、というより男性/女性ホルモンに支配されない人間の行動が作る世界、の実験的思考でもあるような小説?なのかな。
原始と文明は、同じものの段階にすぎない。もし文明の反語があるとしたら、それは戦争である。
この世界には戦争がないのだ。
あとこの国の戦争のない理由として厳しすぎる寒さと言う環境も要因にあげられている。確かに、自分の土地を御することに手一杯になっていたら隣の土地(そこだって同じ厳しい環境に見舞われている)を征服しようとは思わない。