2022-06-01
ゲンロンβの、東浩紀さんがゲンロンの主催を退くときの文章を読んで、アパートメントと繋がるところが多いなと再び思う。
私が主催で運営もしなければならないけれど、クリエイター側でもあったことで生じた運営優先の考え方の他のスタッフとの意見の食い違いや、ちょうど夏頃に存続を危ぶみ出し年明けてから代表を退くところ、勝手ながら自分と繋げて読む。
あれから10年経って今は個人が自分のプラットフォームを持つ時代になった。クリエイターとしてどこかの媒体に載せてもらう立場でなくても、自分で場を持って発表ができる。
だから今となってはあの頃のプラットフォーム運営の雰囲気は分かりづらいだろうとも思う。
アパートメントのことを考えてひどく胸が痛くなるようなことはもうない。自分の考えていた責任を果たすことはできなかったという申し訳なさはあるものの、自分の中で完全に自分と癒着させていたことで切り離すのが難しかった、そういう痛みは今はもうない。
ただ、どうしたら良かったのか、とは今でも考える。
売れたり広めたりすることと、作るということの中にある実直さが、相反しないような世界を作りたかった。