2022-01-27 Vous êtes qui ?
まだフランスに来たての頃に美術館で声をかけてきた人が8年ぶりくらいにメールをしてきた。
美術が好きな人ならそんなにおかしな人ではなかろうと(何故か)判断して連絡先を交換したものの、展示を見てる私ばかりを見たり引きも切らず話しかけてくるので途中で離れて逃げ帰った。
あまり失礼なことはしたくなかったけれど、私がこの展示をどうしても見たいのだと態度で示してもしつこく近寄ってくる。初対面にしては私にとっては体の距離が近すぎるのにもだんだん神経がささくれ立って、彼がわたしから目を離した隙にその会場から外に出たのだった。
しかしそのことを今日まできれいに忘れていた。
最初メッセージの名前を見たときに誰だか全く思い出せなかったのでメッセージをさかのぼってみたら、8年前に「あなたが急に展示会場から姿を消したので心配している」というメッセージから始まるやりとりが4つほどあった。
私はそれに対して丁寧に返事をしていた。(これは嘘では無いのだけれど)今回の展示は、以前見て複雑な感情が自分の中に残っていたアーティストだったこともあって、真剣でナーバスな気持ちであの場にいた。作品を見進めるうちに、複雑な気持ちを抱えながら会場の中にいることができなくなって帰ってしまった。あなたを探したのだけど見つからなかったから、黙って帰りました。ごめんなさい。
というように。
そのやりとりを見て非常にびっくりした。いや、なんて酷いことをしたんだ私は…!
嫌なら嫌と言うか、言わないまでももう帰るねくらい言えたのでは…??嘘をついてまで帰るとは…?!
パリに来た頃、私は確かにすごく不安定だった。でもだからってこんな失礼なことをしていたのか…?
しかしその彼に返事をする前に、彼から再びビデオでの着信があり(もちろん出ない)その後に「僕のことを覚えていますか?僕はあなたのエキゾチックな美しさを覚えています」という内容のメールが来たので、そうか、私があの時にどうしても怖くなって逃げたのは正解だったのね(でも連絡先を教えたのは確実に間違いだったよね)ということを思い、そっと彼からのメッセージを未読にしたのでした。
失礼を働いたことはごめんなさいね。
しかし8年ぶりのメッセージだというのにナンセンスすぎないか。8年前に20分ほど話しただけの人にビデオ電話したり要件も書かずに連絡をするような人とはコミュニケーションとれる気がしないので、申し訳ないけど放っておく。お互いのためだ。
パリに来た頃はこのようにたまにひどく執着する年嵩の人が何人かいたが、きっと当時の私がよれよれして危なっかしく、隙がありすぎたのだろう。
もうそれ以降は声をかけられることなど皆無。まあ日本でもヘアモデルしませんか、以外で声をかけられたことがないのでデフォルトだが…。
道を聞かれることは頻繁にあるので、歩行中殺気を発したりはしていないらしいということも付け加えておく。