「墓の書」
《新潮》2021.9
後期クイーン的問題、創作論、推理小説
創作中の人物の死とその墓に関する考察
まあフィクション論といっても差し支えないか
ある種の不可知論ではあるのだろうけど、さっぱりわからん
最近の、数理寄りじゃない円城塔作品を読んでも印象が雲散霧消する
一般の円城塔読者の標準的反応じゃないの、というのはそれはそう
読んでいて思い出したのは、スタニスワフ・レムが『完全な真空』に寄せた推薦文、「あらゆる書物は、それが押しのけ、滅ぼしてしまった無数の他の書物の墓である」
墓繋がりなだけじゃねえか、という話ではある
オムファロス(仮説の方,チャンの小説の方ではない)にも似てるかも?
#単行本未収録作