無時間の思想
複雑系を専門とする物理学者の間で流行っていた“ものの見方”で,同じく複雑系を専門とする物理学者,伊庭幸人によってまとめられたもの.
伊庭幸人, 無時間の思想, 物性研究, 71(2), 189-208, 1998, http://hdl.handle.net/2433/96434
おおよそ90年代から00年代の複雑系の研究者は,これを好んでいたものと思われる.
ざっくり表現すると,イベントは実のところ時間に関係なくバラバラに散らばっており,我々が時間発展だと思うものは,我々がそう見えるように矢印を通しているのではないか,というもの.