『Boy's Surface』
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円城塔の第2長篇
円城塔の作品のなかでも最難関とされる一冊
個人的には、円城塔と自分の専門が被ってくる分、結構わかりやすいと感じている
連作短編集形式
円城塔お得意の形式
同じく連作短編集形式の
『Self-Reference ENGINE』
と対を成す
伊藤計劃の
「虐殺器官」
と
「ハーモニー」
が相補的なのと同じ感じ
おおまかな内容は、「互いに知覚不能な論理空間同士が接触してしまい、世界を支える諸法則がねじまがり、時空間にさまざまな不都合が起こっているなかで
恋愛
や人間を描く」という感じか
外側の世界の成り立ちを描くのが
『Self-Reference ENGINE』
、内側の世界での争いの様子を描くのが
『Boy's Surface』
か?
おそらく
グレッグ・イーガン
「ルミナス」
が元ネタ
ルミナス自身が生まれつつある過程をルミナス自身が描くのが
『Self-Reference ENGINE』
、ルミナス内部の数学同士の戦いを描くのが
『Boy's Surface』