Making Sense of Web 3
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過去10年間、ウェブはcentralizationへ傾倒した
数少ない企業が、我々の情報の検索、パブリック・プライベートのコミュニケーション、データの保存について管理している
デジタルマネーや暗号化されたメッセージングなど、無関係に見える技術が誕生した
Web3はより良いインターネットのヴィジョンについての包括的なテーマだ
とはいえ、これが何を意味するのかは曖昧だ
この記事の目的はWeb3のヴィジョンをクリアに、シンプルに説明することだ
Web3は今までのwebの世代交代とは異なる
スピード、パフォーマンス、利便性、それらが向上するという話ではない
実際、今日のWeb3アプリケーションは既存アプリケーションよりも遅く、不便だ
Web3はパワーについての話だ
誰が、我々が毎日使うアプリケーションについてコントロールするか
過去10年で形作られた政治的パワーを壊す話だ
利便性とコントロールのトレードオフ
我々は不可避のものとしてこれになれてしまった
しかし、外に道はあるのか?
Web3はその前提をぶち壊す
我々はインターネットの恩恵を、大多数のパワーを少数の会社へ明け渡すこと無しに享受できる
現状のcentralizationは宇宙の法則じゃない
今現在実現可能だった技術をつかったのただのプロダクトであり、それに従って我々が選択した結果だ
Web3は別の技術を作り、よりよい選択をしようというムーブメントだ
Web3は、インターネット上のコントロールを再構築する複数の技術の集合だ
暗号通貨、暗号化メッセージング、オープンSNS、P2Pマーケット、decentralized DNS
Web3は暗号通貨、ブロックチェーン、Cryptoeconomicsによりデザインされたプロダクトだけではない
インターネットのコントロールをユーザの手に戻すのに役立つすべての技術を含む
しかし、次の3つの技術が特に重要となるだろう
Web3の3つのトレンド
通貨
Web3において、通貨はインターネットの基本機能だ
我々はすぐに、お金が「インターネットにより扱われるもの」という世界に住むこととなる
DecentralizationはWeb3の中心的なコンセプトとなる
バズワードとなりがちだけど
decentralizationは0,1の話じゃない
それは方向性へのスペクトラムだ
Web3はすべてがdecentralizationであるべきと主張するのではない
しかし少なくとも我々は新しい観点をもつことができた
DAppとdecentralizedなサービス
現状のウェブアプリはcentralizedだ
web3アプリケーションは異なる選択肢を提供
decentralizedなpublishing platformを考えてみよう
Twitterのインフルエンサーはプラットフォームからお金をもらえるが、web3アプリでは別のマネタイズの道がある
異なるクライアント実装が、すべて同じSNSに繋げる
E-mailがいかなるクライアントでも受信できるように
すべてはオープン・プロトコルの上に築かれる
開発者はプラットフォームに許可を得る必要はなく、APIを拒絶される恐れを抱かずに済む
Twitterがスパム防止機能を組み込むのを待つ必要はない
その機能を提供するクライアントを使えば良い
すでにSignalのような、意図的にコントロールを破棄したメッセージングアプリが存在している 邪悪になるなはよくあるスタートアップの標語だが、web3スタートアップは邪悪になれないことを担保しようとする
ユーザによるIDとデータのコントロール
現在、我々は我々のアイデンティティやデータを誰かに握られている
ex: Google, Facebook..
秘密鍵を管理し資産を保有するブロックチェーン技術の延長として、あらゆる種類のデータを各自が管理できるようになる。
ウォレットはお金だけではなく、IDを管理することになるだろう
人々は2つの選択肢を持つことになる。毀損の中央集権のIDを利用し彼らの利益のためにデータを提供するか、自分で管理するかだ
今後、普通に我々のデータを収集しないプラットフォームやサービスを利用することとなるだろう
既存の企業はユーザのデータを収集する。なぜならそれには勝ちがあるからだ。Web3ではユーザが変わりにその利益を得る
もしユーザが自分のブラウジングのデータを販売したいのなら、ユーザは直接それを行える
そしてFacebookではなく、あなたが利益を得る
結論
Web3は不可避だ。上記の未来の可能性は多くの問題にぶつかり、そのうちいくつかは日の目を見ないだろう。Web3の問題には以下のようなものがある
起業家がÐAppsを作るインセンティブは何か?
既存のビジネスモデルならお金を稼げる。しかしWeb3で稼げるのかは未知数だ。
decentralizedなアプリケーションはcentralizedなものより価値を出せるのか?
UXとか一貫性とかスピードとか、centralizedなアプリの方がいいよね
ÐAppsはほとんどのユーザにとって敷居が高すぎるのでは?
ÐAppsはより高くつくのでは?
スマコンでÐAppsを作るのは理にかなっているのか?
イミュータブルなアプリを実現するのって現実的なのか?
もしアップデートが必要だとして、誰がそれを意思決定する? で、それはcentralizedなアプリと何が異なるのか?
ガバナンスどうする?
ユーザはプライバシー、IDの管理、オープンファイナンスにどれだけ関心があるか?
Web3のゴールは常にイケてるのか?
政府や規制者はWeb3にどう対応するか?
Web3は中央からの権力を移す話だ。そして金融のレギュレーションを回避する話でもある
ブロックチェーンはスケールするのか?
このような不確かさがあるとはいえ、Web3は我々の未来にとって取り組む価値のある概念だ。
暗号通貨やブロックチェーンの支持者は近視眼的な技術について取り組んでいるが、その技術が解決すべき問題についておそろかにしているように思える。
暗号通貨もブロックチェーンも、問題を解決した場合にだけ価値を発揮する
Web3は、problemにフォーカスするという意味で役に立つ
すなわち、Webはtoo centralizedとなってしまったということだ
特定の技術ではなくWeb3のヴィジョンにフォーカスするのは、暗号通貨界隈でよく見る偏向的な意見に縛られることを防ぐ
どのプラットフォームが最終的に使われるようになるかは不明だ。
Web3は、その技術は何を行うか、人々のために何の問題を解決するかにフォーカスする
BitcoinやEthereumは失敗し得る。しかしWeb3のヴィジョンが死ぬことは無い
私達は今まで培った知見に基づいた、より良いシステムを作れば良い
Web3はユートピアの話じゃない
しかし少なくとも、権力とコントロールに関する制約が設計段階で含まれており、既存Webのように後付ではない
我々はインターネットをあるべき姿にできる2度目のチャンスを手にしている
きっと3度目は無い。がんばりましょう