Nota開発部の組織と価値観
https://gyazo.com/d9d7b37f1db4c73ce16f371e88d5394b
https://www.youtube.com/watch?v=ZUoDRUw0aUk&t=796s
当日利用した資料は以下にあります
上記ページでは、参加者の方からリアルタイムにコメントを付けていただきました
一部あとづけでリンクを貼っています
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Nota開発部の組織と価値観
akix.iconakiroom.icon
秋山博紀 = akiroom = akix
VP of Engineering / 開発本部長
今まであまり「開発部」の存在について説明してこなかった
開発部の価値観(行動指針?)を紹介し、フィードバックを受け、「Nota開発部の教科書」を作りたい
Nota開発部とは何か
専門性に基づいて、プロダクトの開発・運用と会社の成長に貢献する部署
2021年8月から部門制を施行
それ以前に「部」という概念は無かった
akiroom.iconの名刺に開発本部長と書かれていたぐらい
2019年ぐらいまではエンジニア率の高いので厳密に分ける意味があまり無かった
割と責務が大きい
特にGyazo・Scrapboxはいわゆる企画的なところも開発部が担う
職種
主にGyazoやScrapboxの問い合わせに対応
実は1名で回している(対応がカリカリにチューニングされている)
技術的な解決を重視するために、開発部に入れた
今回のNota Tech Confでは、エンジニアとデザイナーが登壇しています
コーポレートITはエンジニアが兼務
テクニカルサポートの方は長期休暇中で登壇なし
他部署から日英対応で1名ずつ応援に来てもらってる
VPoE / 開発本部長とは何か?
Notaでは以下に責任を持つ
プロダクトの現在と未来
開発組織の構築と運営・採用
部門間調整
育成・評価・キャリア形成
インシデント対応
社内IT環境
akiroom.iconがNota VPoEとして心がけていること
大半の業務は優秀なメンバーが活躍することで回っている
メンバーが活躍できる環境を整えることで、良い感じに仕事が回る状況をつくる
② 革命を起こそうとしない・知ったことを何でも試そうとしない
ハンマーを持った時に釘っぽいものをなんでも打とうとしない ③ 出力ではなく成果を最大化する
「機能をできるだけ沢山作る」のような誤った指標を持たない Nota開発部価値観3選
ドッグフーディング
プロダクトマネジメント的発想
自律的・自己組織的な働き方
自分達で作ったものを自分達で使う
ドッグフーディング(dogfooding)とは、社員が自社製品や自社サービスを日常的に社内業務で利用すること。
元々は、ドッグフード会社のセールスマンが犬用ビスケットを食べて質の高さをアピールした、というエピソードが由来とされている。
Gyazo, Scrapbox, Helpfeelを使っていく
Gyazo
全社的にほぼ毎日何かしらで使っている
開発部の4職種(エンジニア、デザイナー、カスタマーサポート、コーポレートIT)は、ほぼ確実に毎日使っている
Scrapbox
営業情報、面接記録など、共有範囲を絞る目的で複数のプロジェクトを運用
Helpfeel
入社時のオンボーディングで利用する資料
アカウントセットアップの方法などが書かれている
自己組織化したマニュアルとして、書いてある内容が陳腐化した場合は、早速修正してもらう https://nota.gyazo.com/a950ab27b4d121b66d45374c57da5e0a
社内規定の資料
ハウツーを盛り込むためにHelpfeel化
https://nota.gyazo.com/438fea62a8ca801d249b408ed21fabd3
https://nota.gyazo.com/ca13c5c70ecf6092e0ae7e954acd701e
よいところ
自分達で使っているのでバグにすぐ気づく
改善しようというモチベーションが高い
自信をもって勧められるプロダクトを作れる
なやみ
組織規模や文脈が異なるユーザーの気持ちが分かりづらい?
サービスダウンした時に、仕事がしづらい
Gyazoがダウンした時の様子を、うっかりGyazoって伝えようとする
開発者だから出来る解決を探す
問題を俯瞰する
要望をそのままダイレクトに実装しない
できるだけ、複数の問題の解決を図る
"アイデアとは、複数の問題を一気に解決するもの"
定石を安易に採用しない
例えば、「〇〇といえば〇〇だよねー」を安易に決めず、定石のひとつ上を目指す
例:検索システム
Gyazo
大規模なデータセットを検索している
画像だけで毎月2000万〜3000万件のレコードが増える
Scrapboxのページタイトル検索
複数のアルゴリズムを組み合わせる
Helpfeelの検索
よいところ
ユーザーにとって予想だにしない一段階上のソリューションを提供できる
良いアイデアを思いつくと気持ちが良い
なやみ
自律的・自己組織的な働き方
タスクを自分で選んでいく
PM/POが依頼することも多いが、全てのタスクと工程を指示することは稀
進め方を自分で考える
改善サイクルそのものが回るよう意識する
よいところ
働き方を自分で設計できる
なやみ
メンバーは大変だと思う
自分で意思決定したい人にはオススメの職場だが、やるべきことが全て明確であってほしい人には大変な職場だと思う
開発部その他の価値観
以下の考え方もある
プロトタイピング重視、実物重視
「実際に触ってみる」「まずは出せるところを出す」
いっぱいdiffやPull Requestを作ったことだけで褒められることはない
むしろ差分が少なく最大の成果があることが褒められる
差分が大きく成果が少なく重要でも無いものは最悪
成果をどんどん外に出す
馬車を高速化しても自動車や冷蔵庫は生まれない
このあたり明確な合意形成をしていないものの、暗黙的にやっている
参考になりそうな書籍
リスト
ド定番ですが、Nota開発部のスタイルにかなり近いことが書いてある
本のままということは無いですが、雰囲気を掴むのに良いかも
まとめ
Nota開発部と価値観についてご紹介しました
価値観3選
ドッグフーディング
プロダクトマネジメント的発想
自律的・自己組織的な働き方
その他の価値観についても今後言語化していこうと思います