UFOの日:秋山瑞人からのメッセージ
情報
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2018年6月24日公開
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概要
カクヨムでイリヤが無料公開された際のメッセージ。
このメッセージ内で秋山は、秋山の子ども時代に流行った「UFO神話」とでも言うべきオカルトや都市伝説の類は、東西冷戦下の核戦争の危機感のもと生まれたある種の民話(=「冷戦民話」)であるとした上で、『イリヤ』では自分なりの「冷戦民話」とでも言うべきものを創ろうとしていたのかもしれない、と過去を回想している。
民話というのは、ここではおそらく、「(新たな技術や政治情勢が作り出す)不安感や危機感を拡張した結果としての荒唐無稽なお話」くらいの意味あいだろうと思われる。
続く段落で、9.11後にはどのような民話が生まれ、そこではどのような小説が書かれるのだろう、という主旨のことを述べたあと、
それを書くのはもうオジサンになってしまったオレの仕事ではねえので、誰か書いてくれたら読みたいなという一方的かつ身勝手な期待をもって駄文の結びとします。──なにしろここは「カク」ヨムだもんな。
と締めている。
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その他
秋山が自分をオジサン/おっさんだとし、若者との感覚の差をやや自嘲気味に強調するのは、なにも「UFOの日:秋山瑞人からのメッセージ」に限ったことではない。
[…]読者の側に共通の認識さえあれば明確な説明などしない方がいいと思って突っ走ったのですが、何のことはない、最初の一行目を書き始めた時点で私はすでにして「おっさん」だったのでした。[…]何だか「あの頃」の亡霊のような、一匹だけ生き残った挙句にどうしていいかわかんなくてビルに上っちゃった恐竜みたいなお話だったのかなあ、という気がしています。
『イリヤ』に対する読者の反応として、
オジサン読者には最終回まで受け入れられたんだけど、やっぱり若い読者の中には四巻の最初のあたりからひいちゃった人もいたみたいですね。
『イリヤ』が懐かしい雰囲気を持っているのは
書いた私もおっさんだから