絵本 かわいそうなラメンター
かわいそうなラメンターの一生
原作と原案:WH40Kと動画 The Lamenters Experience (Late 10k Subscriber Special)
ここに、ひとりのラメンターが誕生しました。
彼らは、周囲からは祝福されずに産まれました。
呪われた血の宿命を背負っていたからです。
ブラッドエンジェルズの後継戦団であるラメンター戦団は彼ら特有の遺伝子種子の欠陥を補おうとすべく誕生しましたが、だめでした。黒いうわさの多い第21次「呪われた」創設期の産まれであることも、彼らへの偏見を助長しました。多くの人々が、彼らは呪われた血だ、今すぐ粛清してしまえ、異端を越えた異端と、それはもう心のない言葉を浴びせましたが、それでもラメンター戦団は帝国と人類の皇帝に命を掲げ、懸命に戦いました。それがアスタレス、戦闘者、人類の超越者にて帝国の希望。スペースマリーンの定めだからです。
あるとき、ラメンター戦団の勇敢さがたたえられ、ウルトラマリーン戦団のとても偉い人から至高の宝物でるアイアンヘイロー、真の戦士のみのに許された名誉ある至宝を授与されました。
しかし、民衆たちに多大な被害をもたらした後ろめたさから、ラメンター戦団はこの名誉を辞退しまいます。これは帝国において前代未聞のことでした。
ウルトラマリーン戦団を慕う多くの兵士たちが、ラメンター戦団の行動をウルトラマリーン戦団への侮辱だと受け取り、非難します。彼らは呪われた血だ、今すぐ粛清してしまえ、異端を越えた異端と、それはもう心のない罵声を浴びました。
ただでさえ憂鬱な気質のラメンターの戦士たちには、これは相当に堪えました。
(ココリア危機)
ラメンター戦団への不吉な噂は常に付きまといました。第九次ブラック・クルセイドのさなか、ハイブワールドのココリアへ混沌の勢力が魔の手を伸ばしました。ラメンター戦団は果敢にもココリア防衛に乗り出し、他の救援を求めますが、迷信深いモルティファクターズ戦団はラメンター戦団と戦うくらいならばとココリアを放棄してしまいました。
ウルトラマリーン戦団とホワイトスカー戦団がココリア救援に駆けつけたとき、ラメンター戦団は僅かに二百人の戦団員しか残されていませんでした。全滅こそ免れたものの、もはや虫の息の彼らに、更なる悲劇は襲います。
(ワープ地獄)
ココリアから離れた帰路の直後、ラメンター戦団はワープストームに巻き込まれ、一世紀もの間亜空間を彷徨い続けます。一世紀もの間、それは地獄の中の地獄のような、言葉にも絶する悪夢を味わい続けます。普通の人間ならば精神が狂ってしまいます。しかし、ラメンター戦団は誇り高きブラッドエンジェルズの後継戦団なのです。いっそ狂ってしまった方が楽にもかかわらず、誇り高き、あまりにも強靭すぎる精神で苦難を乗り越えてしまうのです。
ついにワープストームから脱出したラメンター戦団を、周りはあまり歓迎しませんでした。心のこもらない祝福がラメンター戦団を迎えます。まるで名前は知らないけど顔だけは覚えてるなんとなく距離のある親類と顔を合わせたときのような対応です。
(アストラル・クロウ戦団の登場)
この時期、メイルストロム・ゾーンの戦略的指揮権を握っていた穢れたアストラル・クロウ戦団達、そして口にするのも憚られる戦団長のルフト・ヒューロンと共に肩を並べ、互いに多くの血を流しました。
穢れたアストラル・クロウ戦団は、ラメンター戦団にも偏見を持たず名誉ある交流を行いました。そうして、彼らの間に慣れない友情が芽生えます。これが歪んだ友情だとも知らずに……。
(バダブ分裂危機)
穢れたアストラル・クロウ戦団は、彼ら曰く腐敗した帝国官僚による侵略からアデプトゥス・アスタルテスの伝統的な自治を守っていると主張していました。そして自らの領土の防衛のためと主張して、帝国への資源提供と遺伝子種子の十分の一税を滞らせ始めます。帝国行政局の帝国十分の一税の権利と、戦団長が帝国をあらゆる手段で防衛するという古来からの権利との衝突は、「バダブ分裂」という危機的状況を生み出しました。
(バダブ戦争開始)
この辺の事情がほんと複雑でコーヒー飲みながらじゃないと書いてられない。
(バダブ戦争終結)
ラメンター戦団はバダブ戦争で帝国の兵士に立ち向かい、勇敢に戦いました。が、帝国に歯向かった反乱者の結果は決まりきったこと。
負けてしまったラメンター戦団は名誉のみならず、自分たちが生まれ育った惑星を取り上げられてしまいました。
審問官が叫びます。百年の懲罰遠征!贖罪の間、人員の補充はないものとする!
ラメンターたちは狼狽しました。しかし、帝国に反旗を翻したスペースマリーンにとっては、これはとてもとても慈悲深いことでした。
中には、ほりょの全員が処刑された戦団もいたほどです。皇帝の慈悲は海のごとく深く、その怒り地獄を焼きつくすまでに恐ろしい。なんぴとも犯しがたい絶対の存在であり、その精神は紺碧であり万時において公正なのです。
こうしてラメンター戦団の苦難がまた始まりました。彼らの運命は人類の皇帝の慈悲に委ねられました。
こうして来る日も来る日も苛烈な闘いの日々が、終わりの見えない闘いの日々が始まりました。
闘いのたびに、ひとり、またひとりとラメンターの兄弟たちが倒れていきました。しかし、許しは乞えません。
これは帝国に仇をなした反乱者には当然の罰なのです。
ある時は悪辣なライフサイクルを持つティラニッド、種族の命運が尽きたにも関わらず引く間際を知らない高慢が服を着たアエルダリ、自ら肉体を捨ててなおその魂は実態を求める醜態も甚だしいネクロン、地底に帰りやがれ!数世紀前まではこん棒を担いでいた青二才のタウといったゼノや、偉大なる帝国の恩寵に預かりながらも反旗を翻す気の狂った慈悲のひとかけらにすら値しない異端者たちと血で血を洗う戦いを繰り広げました。
しかし、皇帝の慈悲はまだおりません。元反乱者のラメンター戦団。彼ら自身もまた、慈悲を掛けるに値しない存在なのです。
そんなとき…
(第二次ティラン戦役)
飽きるまで続く。