オランダデッキ
オランダデッキは、2011年に発売されたアグリコラの拡張デッキセットで、小さい進歩60枚、職業60枚の計120枚で構成されています。オランダにまつわる故事や人物がカードのモチーフになっていたカードセットとなっています。
多くの絵画をモチーフとしたカード群
オランダデッキは、オランダの著名な画家たちが描いた絵をモチーフとしたカードが数多いのが特徴です。
特徴的なカード
コストは木材3で、条件はなし。家族を1人住まわせることができるというシンプルかつ強力な効果。
部屋のように農場スペースを埋める&改築で得点となる効果はないが、立ち上がりの増員コストの軽減と、スタートプレイヤーにつながる効果から、I81 木の家増築を超えるパフォーマンスを発揮する機会も少なくない。 B010 移動住宅としてリバイズドエディションに再録されたときは、コストとして食料3が追加された。 7ラウンド目まで出す必要のある、コストが小麦1というカード。出すと自分専用のアクションスペース的なものとなり、ゲームが終わるまでに2度、各ラウンドで2手目となる家族をここに置けばなんと7点となる。
2手目というのがちょっとキビシイのだが、7点は破格。I71 別荘の立場がない(笑)。 アクションスペースを作るカードのひとつで、小麦を累積する唯一のカード。
出せば全員が使えるアクションスペースとなり、自分以外の人は食料2が使用コストとなるが、累積小麦が得られる上、その累積小麦を、1個につき1点の得点に変換できるので、全体の得点を底上げする。ソロプレイの場合は14点をたたき出せる反則級のカード。
これまた独特のカード。食料を除く品物9種(木材、レンガ、石材、葦、羊、猪、牛、小麦、野菜)から、毎ラウンド1つずつランダムに獲得するという、なんとも大雑把で大胆な効果だ。出すコストも決して小さくなく、すべての品物を回収しようものなら、6ラウンドまでに出さなければならない。これが世界初とされる株式会社のイメージなのだろうか…!?
K271 職業訓練士より強いのでは、という職業強化カード。毎ラウンドのはじめに、食料2を払うだけで、手数を使わずに職業を1枚出すことができる。手番を使わずに職業を出せることが強いのはK271 職業訓練士で証明済みだが、計画性が入る分、独学者のほうが上。K112 本棚と組み合わさったら、もう手がつけられない。さすがはファン・ゴッホといったところか。(絵はファン・ゴッホの自画像である。) 累積スペースから取得した資源をひとつ、別の資源に変換できる。小麦・野菜へは変換できないが、家畜への変換ができる汎用性の高さがあり、食料も変換元の対象にできるのが大きな強み。
最後の収穫のときのみ、畑フェイズのときに、石の家の部屋数×飼っている牛の数だけ食料がもらえて、そのもらった食料だけで家族の食事を維持したとしたときに、それでも残った食料1つにつき1点(最大は5点)という効果。基盤がしっかり作れていれば、最後のブーストにはもってこいの職業。これ自身が食料を供給するのも強み。
漁強化のカードとして、使えるタイミングは限定されるが、柔軟性の高さを見せるため、他にもう1枚ぐらい漁強化のカードが手に入れられていたらなかなかの強さを見せてくれる。惜しむらくは、本カードが職業であること。使用タイミングも限定されていて、他のプレイヤーと漁が競合してしまうとたちまち眠ってしまいそうなリスクの大きさもある。