クラスター連鎖の起きる条件とクラスター連鎖が検出できる条件
日本の医療体制が十分な地域においては、中高年層の重症例は早期に発見されるということを前提にしている?
『日本では高齢化が急速に進んでおり、日本の人口構成を反映した人々の間でクラスター連鎖が起きた場合には、中高年層での重症例が相当数発生することになる。日本の医療体制のもとで、このような重症例が早期に検知できないことは考えにくい』
『しかし、患者数が医療機関のキャパシティを超える状況を含めた検査が十分にできない場合や、呼吸器内科を専門とする医師のいないような地域では、重症例が早期に検知されない結果、クラスター連鎖を早期に検知できない可能性はある』
若年層についても重症例は発見されることを前提にしている。
『クラスター連鎖が検知できない状況として考えられるのは、若年層でクラスター連鎖が起こることであり、現在、国内において最も注意を払うべき、また介入が必要な現象であると考えられる。若年層は重症化率が低いので、若年層でのクラスター連鎖は相当進行しないと検出されない可能性がある』
『若年層での重症者が発生するか、あるいはどこかで中高年層に波及し重症者が発生しない限り検出と困難となる』
若年層の軽症者によるクラスター → 中高年層に感染して重症化 → 発見、という構図。