読書感想「楽園のカンヴァス」
https://m.media-amazon.com/images/I/51uaQTVClHL.jpg
購入:2014年1月15日 1,680円
読了:2014年1月18日
何度か、ブログに書いているのでおわかりの方が多いだろう。 わたしはそれまで「原田マハ」さんを知らなかった。
美術に相当詳しく、それを小説にしていく創作活動をしているらしい。
わたしは、正直、美術に全然詳しくないのだが、ラジオ内でのやりとりが興味深く、話に引き込まれてしまったと同時に、原田さんの本を1回読んでみたくなった。
そこで、早速、「BookLive」で電子ブックとして購入した。
実は、読んだ後も、ルソーの美術作品をよく知らない(苦笑)。しかし、ルソーの生き様はよくわかった。
この時代に生きた、ピカソとかの絡みもうまく入れ込んでいて、おもしろかった。 だいたい、ルソーの生き様あたりは、史実に忠実に描いているのだろうが、曖昧な部分に関しては、作者がうまく想像し、創作しているのだということはわかる。
この曖昧な部分を創作するということは、産みの苦しみはあるだろうが、うまく、話のつじつまを合わせることができたたら、作家としてすごくうれしいだろうな。
主人公というか、中心人物が最初と途中で入れ替わるのだけど、最初の織絵の部分の話がよくわからない。というか、本流を考えると邪魔というか、いらないというか。
でも、ミステリという形を取りながら、少し、わたし自身の美術の知識が増えたような気がして、ちょっと得した気分である。