読書感想「学ぶ意欲の心理学」
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ISBN:9784569618357
756円
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一つは、自分の中にある欲求という意味。
この中では大きく3つに分類されてるようだ。
つまり、お金を稼ぐため。
職場における人間関係を重視する考え方。少しくらい給料が低くても、良好な人間関係のほうが労働意欲がわくということ。
何かやり甲斐のあることを成し遂げたいという欲求
意義のある仕事をしたい。
仕事を通じて成長したい。
二つ目は基礎心理学の考え。これは、何度か聞いたことがあるだろう。
三つ目は、たぶん、市川伸一先生が整理された考え方。これを二要因モデルという。縦軸を「学習内容の重要性」、横軸を「学習の功利性」で分類したところ、6つの学習動機がうまくおさまるのではないかと提案している。 学習自体が楽しい。
知力を鍛えるため
仕事や生活に生かす
他者につれられて
プライドや競争心から
報酬を得る手段として
まぁ、なるほどである。わたしの中では、このに要因モデルというのは、先の二つ「経営心理学」と「基礎心理学」をうまく組み合わせて生み出したように感じる。
この本の、後半は著者である市川伸一さんと和田秀樹さん、市川伸一さんと苅谷剛彦さんとの対談になっている、各対談者が、市川さんの考え方と異なる考え方であるのが素晴らしい。あえて、新しいものを生み出せるように、自分とは異なる方と対談しているのである。科学者だなと思った。 それで・・・だ(笑)。
こうした、「やる気」となると、すぐに『学び合い』との関係を考えるわたし。
『学び合い』の場合、課題そのもに対する意欲付けも大切に考えるが、加えて、仲間と一緒に学ぶことということを意欲付けとして使っている。考えてみれば、当たり前のことだけど、仲間(友人)と学ぶというのは、外発的動機付けなのだなと言う点。親和動機だったり、関係志向だったりが関わってくるようだ。 また、人間が人と人との関係性をもととする生き物という前提で、学級集団や学習集団などでの所属欲求を考えて、指導助言にあたるときがある。このあたりも、考えていきたいと思った。
オススメ!