自分の好きこだわり強みからアイデアがほとばしる〜学部実験授業
いやぁ、おもしろかった。
学生(学部生)はアイデアがめちゃくちゃあるなぁ。ほとばしるというか、溢れ出る……という感じ。
学生さんは、自分のコアとなる「好き、こだわり、強み」を見つめながら活動的な授業を構成してくるのだけれど、その結果今日は
が授業の中で組み込まれていて、それらの技術を意識したり、その技術ありきではなかったはずなのに、結果的にそれらが効果的に使われていて面白いなぁ……と思いました。「技術ありき」「知識ありき」じゃないんですね「熱い思い」「目的」ありきなのかなぁと実感したところです。
1つ目の授業
https://gyazo.com/47711e53e431a19d03be56e55a00296e
わたしが教室に行くと(わたしは基本授業開始5分前には教室に行くようにしています)、先週も今週もすでに黒板に書かれて実験授業(模擬授業)の準備万端です。
本日は2つの授業。
「石川弁」講座(笑)
どうしても、日常会話で石川弁が抜けないらしく、その中でも「げん」「がん」「じ」という言葉があるようなのですね。
それを中心とした展開でした。
まず、自分の幼少時代の説明から入り
「げん」「がん」「じ」の文法講座
これが、古文の文法学習のような形に説明を入れ込んできたものだから、聴いている人間はおかしくておかしくて仕方ない。
3人組にわかれて、今学習した(笑)「げん、がん、じ」を入れたミニ会話劇を作成し、みんなの前で演じる……
この演じたことを授業者が「パフォーマンス評価」で評価する(笑)
もう、笑った笑った。
学生さんたちは、楽しみながらも一生懸命。
7分程度の時間でしっかりテーマをもとにした会話劇をつくる学生さん。
あーおもろ。
2つ目の授業
https://gyazo.com/1f2989f28b3d6bb1676942f81262d443
アイスクリームが大好き!
という学生さんの授業。
自分の生い立ちから始まり、
アイスクリームが好きになったきっかけを話したり、
ソフトクリーム、アイスクリーム、ジェラートの違いなどを話し続けました。
あれ?もしかして、「大好き」を語り続ける授業かな……ちょっと、この科目の趣旨と異なるなぁ……などと思っていたら、突然
「みなさん、アイス総選挙って知ってますか?」
と始まりました。
1万人の投票のもと、アイスクリームベスト10が決まっているらしいのです(2018年現在)。
それを、各グループ相談の上、予想して当てるという活動。ここにランキングの手法が入っていました。
https://gyazo.com/921da14fe051f6e727c5ccdf7c110d60
学生さんたちも、ベスト10に入るくらいのアイスクリームなので誰もが知っているもの、一度は食べたことがあるものばかりなので、自分の経験、嗜好等も重なり、話し合いがドカンドカンと盛り上がる、爆発する……という感じでした。
ベスト10の発表はめちゃくちゃもりあがりました。
あー、おもろ。
毎年、学生さんたちの構成によって、授業のカラーが異なりますが、今年もとってもおもしろいです。
なんだか、今年は、(わたしは別に伝えていませんが)20分の授業の流れを構成してくる方が多くて、一つのストーリーのような感じで見ることが多いです。
「どこまで構成的であるべきか」
というのは、いろいろと考えるところではありますが、全体がその構成に協力するというか、乗っかってしまえば(ということですが)、めちゃくちゃ安心して見ていられるし、盛り上がることを改めて実感しました。
たぶん、名人とかカリスマといわれる教師は、このように「構成的」にその時間を創り上げることがうまいのだろうなぁ……。
わたしは、現役時代、そこがこっ恥ずかしくて、というか、嫌な感じがして自分では積極的に取り組んでこなかったところなんですよね。ちょっと、このあたりも見つめてみよう……。