福島県石川町へ院生たちと伺った2日間の教育研修の旅
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4年前、まだ現役の小学校教員だった時、突然勤務校に福島県石川町から電話がかかってきました。水落芳明先生が全体の教育アドバイザーとして関わっているということで、石川町に来て『学び合い』授業実践のことについて水落先生と共に話をしてほしいということでした。勤務校の校長先生が快く送り出してくださり、楽しい半日を過ごしました。 その翌年に、縁があって上越教育大学に着任し、以後、たいへん喜ばしいことに水落先生と共に教育アドバイザーに町が任命してくださり、年に何回か、日常的に展開する『学び合い』授業の実践研究を共に進める貴重な機会をいただいてきています。 本学に勤め始めて、3年目の今年、院生もM2、M1と揃って全12名のうち、10名ほど石川町にお邪魔しました( 上の写真は、一緒に行った水落研究室の面々と一緒に撮影しておりますので、大所帯になっております)。これもそれも、水落先生をはじめとする水落研究室が連携を快く受け入れてくださっているからです。もちろん、石川町の懐の深さもあります。感謝いたします。 院生たちも、ビデオ映像、そして、研究室に関連ある方々、そして、院生相互の『学び合い』授業は見ているものの、それ以外の日常的に展開している「目標と学習と評価の一体化をもとにした『学び合い』授業」を見ることは貴重な経験です。とても学びになったことと思います。大興奮の2日でした。
意識したわけでもありませんが、ゼミ旅行のような感じにもなりました。いつもお世話になっている石川町の旅館を貸し切り状態にして、飲み、食べて、語り、(お風呂に)浸り、(ゲームで)遊びと思い出にも残る2日間でしたことでしょう。院生のわたしも充実していました。
今年はもう一つ、旅行中、大きな企画がありました。2日目の午前中、院生に向けて石川町の前教育長、田口和憲教育長の、(いわば)特別授業をしていただきました。わたし自身、夢中になる話、今後の研究のヒントになる話をいくつもしていただきました。 もともと、数多くの授業実践を通して、教育的、研究的知見をたくさんお持ちの、田口先生が石川町の教育を推進するにあたり、わざわざ若輩者のわたしたちにお声かけてくださったこと、改めて感激しました。逆の立場だったらわたしにできるでしょうか。そもそも、自分なりの実践をしてきた、考えを積み重ねてきたという「自負」がそれなりにあります。それを前面に出して進めるのではなく、自分の中にあるものではなく、自分の外にあるものを持ってきて町の教育活動を推進していこうとするわけです。本当に頭が下がります。そして、お声かけいただき感謝いたします。そして、田口先生のご努力が、少しずつ石川町全体に浸透して行っていることがわかります。
出会いに感謝です。人との出逢いから多くのことを学べるのだと体験を通して学びました。