発散から収束の過程がとてもとてもおもしろかった「協同的な学びを実現する学級経営」
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赤坂先生と共に運営する授業「協同的な学びを実現する学級経営」は後半に入る。
後半は興味関心別にグループに分かれて,グループ自ら探究課題を設定し,4時間かけて課題探究をして,各グループごとに発表をするというものだ。
そこで,どうやって興味関心別のグループを設けるかというになる。
学生はネットワークに繋がるPCを各自用意する。
準備された場(写真の薄橙色の部分)に「学級経営」と関連させて気になる言葉(ワード)を付箋紙カードにどんどん書いていく。→緑色の付箋紙
見出しをつける→ピンクの付箋紙
自分が探究してみたいテーマ(見出し)に自分の名前カードを貼り付ける
昨年度も同じようなことを行っているのだが,昨年度と大きく異る点もある。
昨年度は「全てオンライン(Zoom)+Miro」で行ったのに対して,今年度は「対面+Miro」で行ったことである。
だから,わたしの説明は(上の写真では確認できないだろうが)目の前の学生に向けて話しているし,学生同士も(コロナ禍のルールを守っての距離をとっての)会話はできるし,していいことになっている。
この違いで昨年度と予定が狂ったことが生じた。
それは,拡散(緑の付箋紙)がめちゃくちゃにたくさん貼り付けられたのである。(上の写真は整理されて,緑の付箋紙同士重ねられているのでそれほどたくさんに見えないだろうが,整理する前は下地の薄橙色が見えないくらいに一面緑色になってしまった)
昨年度,実際行って,こんなものだろうと思っていた私はちょっと焦った((^0^;))。
たぶん,今年度,授業そのものは毎時間対面で行っているので,オンラインのみで進めてきた学習者同士の関係性が現時点でより近いもの,密接なものになっているからかもしれない。
また,操作そものはネット上(オンライン)だけど,実際のコミュニケーションは目の前(リアル)でできるのでどんどん前のめりにやっちゃえる,ということもあるだろう。
何より,積極的に参加してくれるに越したことはないわけで,わたしとしては学生の積極性に恩の字だけれども,授業時間内にまとまるのか〜い!!って感じ。
ちょっと焦った。
焦った証拠に,少し,早めに「拡散の時間」を終了した……(^0^;)。
でもね,こういうときにどうにかするコツは「一人ででなんとかしようと思わないこと」である。
「は〜い,みなさん。予定した以上に緑付箋紙がたくさん貼り付けられましたぁ。みなさん,すごいっす。さすがです。さて,みなさんの力で,協力しあって,仲間分けしましょう……!!」
「おっ,さすがです。どうにもならないと思っていた,緑一色の画面が,ちゃんとなんとなく仲間分けされました。ありがとうございます。じゃあ,次にピンクの見出しをつけていってみてください。もちろん,みなさんの力でね。お願いします。」
「おっ,いい感じに見出しが付きましたね。では,この見出しをもとに,自分が4時間かけて探究したいと思う見出しのところに自分のネームをもっていきましょう。10前後のグループができるといいですね。」
結果,すっきりできた。
「一人でなんとかしようと思わない」
「学習者の力を信じる,頼る」
「その過程が,学びにもなる」
である。
画面上で一気に付箋紙が増えていって,その後,どんどん整理されていくさまは見ていて楽しかった。