消費的な生き方から生産的な生き方へ見方を移す手伝いを……
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Facebookに流れてきて、紹介されていた次のホームページを興味深く読んだ。
3回のインタビュー記事になっているので、興味ある方はぜひお読みいただきたい。特に後半になるにつれて、学校教育に結びついた話になってきているので前のめりに読む感じに(わたしは)なった。
わたしは、本格的に「プログラミング教育」が学校現場に導入される前に現場を離れてしまったので、その実感を、空気を感じることができない状況であるが、この「みんなのコード 代表理事/CEO/エンジニア 利根川裕太氏」の言わんとすることには、とても共感する。 それは、「プログラミング教育」そのものというよりも、今後のことを考えた生き方だったり、物事の考え方だったり、という部分である。
わたしが、アンダーラインを引いて読んだところを抜粋しておく。(具体的には、自分だけが読み書きできるScrapboxに文字を青くしたものだけど)
印刷と教育の共通点は古い業界だということです。日本の古い業界は、年功序列的で変化に対して慎重だという特徴があります。ラクスルでの経験があったので、「キーパーソンがどういうところにいるか」「どういう人と組んでいけばよいか」ということがわかりました。仮に私が教育学部を出て教育の知見を持っていたとしても、事業の立ち上げ経験のほうが役立ったと思います。
英語の「computational thinking」を和訳して「プログラミング的思考」と表現しました。「コンピュータは社会で役立っているもので、人間が命令を組み合わせて作る」「世の中を良くするためにそれを使う」ということを教えるのです。 従来の情報教育は「コンピュータの良き使い手になろう」というものでした。
個人としては、プログラミングを学んだ子供に社会を変えてほしいし、大人はせめて変える邪魔はしないで応援してほしいと思っています。日本でも10代や20代でテクノロジーを使って起業し、新しいことに取り組む若い世代が出てきました。これはいい兆候だと感じています。その世代に元気ないと、社会全体の元気がなくなってしまいます。
一方で失業者は増えます。例えば自動運転の普及で運転手の職業は必要なくなります。何が足りないのでしょうか。人材不足とよく言われますが、人数が足りないのではありません。社会人教育を含めた教育が足りていないのです。子供はもちろん、大人も新しい時代に価値を提供できる力を付けていかなければならないといつも思っています。
まだまだ、日本社会は(というか、学校社会は)「言われたことを言われたとおりに、素早く、正確に、真面目に、文句を言わずに行う(処理する)」ことを求め続けていると感じる。これを簡単に一言で言えば、「先生の言われたことを文句を言わずに行う」である。「ルールを守る」ことが本道である。
もちろん、規律、規範、そういうことを考えるに「ルールを守る」ということは大切であろうし、日本人の美徳の一つと思う。
加えて(これらを除外してではなく、加えて)、「ルールをつくる」というような視点が必要である。
言わば、「消費的な生き方」から「生産的な生き方」への転換である。
これを楽しんでできるかどうか、まだまだた「大量消費生活の快楽」を引きずっている日本社会であるが、わたしたち大量消費生活の快楽を引きずっている「年輩」が偉そうに口出さずに、若者の、「創造」を後押ししてあげるような仕組みができないものかと考える。