映画感想「シン・ウルトラマン」
https://youtu.be/2XK23KGM-eA
「シン・ゴジラ」同様、できるだけ現実社会にウルトラマンが存在させるような形で若干コミカルにそして批判的に日本社会を描いていくことはそのままに、加えて(わたしの記憶を辿ってのことだが)ウルトラマンのオマージュというかわたしが幼い頃に見たウルトラマンのストーリーをしっかりと踏襲し、発展させているところ、感銘を受けました。 「シン・ゴジラ」の場合、ゴジラVS人間という構図になるので、ゴジラという人間の力を超える生物に日本国家がどのように対応するかというストーリーでした。ここがとても面白かった。このやりとりを少しでも狭苦しくつまらなくさせないようにコミカルに描いているところも日本人らしからぬシュールなおもしろさがありました。 シン・ウルトラマンでも、そこをしっかり踏襲しています。しかし、今回は「怪獣(禍威獣)と人間とウルトラマン」という三角関係で物語が進むので国家、日本政府の動き側(サイド)を長くは描きません。また、すでに「シン・ゴジラ」で描いているのでそこに重点を置いても視聴者には二番煎じと言われるでしょうし、作り手側はそれはそれで面白くないでしょう。ですから、そこにしっかりとウルトラマンのオリジナルストーリーを入れ込んだのは素晴らしいと感じました。ウルトラマンストーリーを入れ込んだからか何なのか、もちろん、そこにはブラックボックス(つまり、どうしてそんなに都合よく事がうまく運ぶのかわからないところ)はあるのですけどね、それはまぁ「物語」としての許容範囲ということで(笑)。 それ以上に、映画1本分の長さでウルトラマンの全話分を詰め込んで形にしたのがすごいです。
SFXは当たり前ながらハリウッドにはかないません。しかし、日本だからこその描き方でCGを上手に使っていると思いました。 新たな名作の誕生と思います。
「シン・ウルトラマン」開始前に予告映像が流れました。それだけの印象ですが、ちょっと暗い印象で(確かに人造人間になった経緯を考えると仮面ライダーというストーリーは暗いのかもしれませんが)今までに比べると大丈夫かなぁと心配しますが。たぶん、見てしまうだろうなぁ。