映画感想「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」
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この年末年始、3本の映画を息子と一緒に観る予定。その1本目。
アバター。
最初のアバターは2009年に公開されたらしい。当時,わたしにしては珍しく,映画館で2回観た。
わたしは、日々、ぼんやり過ごしている割には、少しでも無駄を省きたいと思って(自分では)生活している(笑)。
その一つに,映画や書籍,テレビ等の作品は一度見たら(読んだら),読み返さないというものがある。見返す(読み返す)ことに時間を使うのであれば,その分,他のことや新しい作品を見る,読むことに使いたいという思いがある。
これを息子に話すと,「なんか変」と言われるのだが。
(息子は気に入った作品は何度も読み返したり,見返したりするらしい)
それほど思い入れのある作品。
結果今回は……とてもいい作品だった。
続編というのは,とかく,1本目に比較されて,つくる側も,見る側もいろんな思いがあって,低く評価される傾向が高い(と思う)。そんな中,時間をかけてつくりあげた作品。1作目のアバターの世界観を引き継ぎ,発展させたのはすごいと思う。
ジェームズ・キャメロンという監督は,「こだわり」と「先進性(誰も取り組んでこなかったことに挑戦する喜び)」があるのだろうなぁと思う。
まず,圧倒的な映像美がある。
前回からさらなる工夫を加えるために,主たる場所を森から海へと移した。たぶん,ここに技術的な向上,工夫,をしていく必要が生じる。
森で住む部族と海で住む部族の体のつくりの違いを設け,観ているものに納得させると同時に,創り手にも挑戦意欲を掻き立てるものになっている。
次に,同じ役者を何度も違う役で用いるということである。
しかも,別な役で。かつ,年齢が圧倒的に小さい役で。
これ,アバターという特殊な映像作品だからできる技である。
加えて,未来の映像作品づくりの一形態へと発展できそう。
あの,エイリアン(1979年,1986年)で活躍したシガニー・ウィーバーが,十代前半の年齢役で演技していて違和感がない。それどころか,若さからくるかわいらしさやいじらしさをも感じてしまう。 なんだかすごい。
技術を前面に出す映画でありがちなのが,ストーリーを置き去りにするものだ。 やはり,映画の中心はストーリーである。
ストーリーに関しては,ネタばらしになるであろうから,詳しくは書かないでおくが,家族,親と子の物語として,(ありがちといえばありがちであろうけれど)感銘を受けた。
息子,妻,と3人で観てきたけれど,皆,満足して帰ってきた。 いい映画だった。