映画「KUBO」感想
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ナイトメアービフォークリスマスが好きだった。
CGが当たり前になってしまうと別な表現方法にチャレンジするものを求めてしまう。
わたしはこういう部分においても、「真新しい」というのに目がないらしい。
ストーリー的にも登場人物的にも「日本」を意識して外国の方が作っている。それがなかなか日本人以上の日本を表現している感じで心地よい。わたしたちが忘れてしまっているような、それでいて本当にそういうことを体験したことがあるのだろうか?と思ってしまう。とにかく典型的な日本の風景。
これって、例えば歌舞伎役者の方が(わたしたちが思い描いているような)とても女性らしい仕草をしたり、宝塚の方が、私たち以上の男性らしさを演じられるのに似ているような気がする。
ストーリーはね。
構造を見てしまうと、よくある昔話的。
これこまったものだ。わたしはすぐに構造とか骨格で物語を読み取ろうとしてしまう。だいたいが、構造ってその分野のもので重なるものがあるじゃないですか。だから構造で物事を見てしまうと面白くなくなってしまう。
でも、これわたしの性分なんだよね。
だいたいもって、みなさんは水戸黄門のような登場人物や場所が異なるだけで話の中身(構造)がほぼ同じというドラマを楽しく見ることができますか?わたしはどうもできません。
だから、小説を(たとえ忘れたとしても)一度読んだものを読み返す気持ちにならないのですよね…。
困ったもんだ。
でも、この作品はいろんな視点で意欲的。
映像がとても綺麗だったし。
トピック的な作品になると思う。