授業づくりネットワークNo.35―新教科書教材の授業
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「教育雑誌」で3,4月といえば、「学級開き」や「授業開き」が定番の特集です。実際多くの学校関係者がその実践例やネタ、コツを求めて、書籍を書いに走ることでしょう。 とはいいましても、「授業づくりネットワーク」。
今年度は安易に、そちらに走りませんでした。もちろん、過去に「学級開き」や「授業開き」特集を行っていましたし、毎年大々的に開催していた春集会ではこれらを中心に200人規模の先生たちを集めていたものです。これからも「授業づくりネットワーク」ならではの「学級開き」や「授業開き」特集を組む可能性も大きいです。
日常、様々な授業が展開されていくことと思いますが、1日5校時、6校時を進めていく授業の中で一番大きな比重をしめる指導元が教科書です。学校の教育目標、自分の授業観、指導観をもとに、どのように教科書という材料を料理していくか、レシピをつくるか、こちらから新年度に迫っていくのもおもしろいでしょ?
SNSでは、本書の表紙や目次の表記に注目し、「主要教科」と「その他6教科」という分け方をしていることを揶揄している方々がいらっしゃいます。ご指摘を受けて考えると、「主要教科」と「その他6教科」というのはいかにも、「重要」と「たいしたことない」に区別されるような見方であるし、それ以前に、「主要教科」という言い方はいかがなものか……という話が教育界ではずっと言われ続けてきたことを考えれば「新しいことに目を向けて先進的に取り組んできた」と自負しているわたしたちにとって「古臭い教育観」が残っている部分をさらけ出してしまったようで言い訳できません。恥ずかしく思います。このご指摘に関しては真摯に受け止め今後しっかり自分たちの教育感覚をアップデートしたいと思います。
別件として見ていただきたいのですが、総合教育雑誌として、1冊の中に11教科の教科書教材の授業展開例を提案している本書、これがとっても目玉です。これを手にすることで、本書で扱っている該当部分はもとより、「なるほど、教科書というのはこのように読み取り、考え、授業に展開するものなのか……」という新しく考えていくヒントを得られることと思います。ぜひ手にしてみてください。
★目次より★
【巻頭鼎談】
■解題
■パート1 新教科書教材を活かした学習者中心の授業づくり
1.国語科
(1)低学年
想像を広げながら読む力をつける授業づくり/樋口綾香 【別案の紹介】
(2)中学年
【別案の紹介】
(3)高学年
2.社会科
(1)中学年
【別案の紹介】
(2)高学年
身近なコンビニエンスストアの情報活用を知り、人々の思いや生活とのつながりを考えよう!/大野睦仁 【別案の紹介】
3.算数科
(1)低学年
【別案の紹介】
(2)中学年
単元「大きい数」で算数アドベンチャー「オリジナル数字をつくろう」/伊垣尚人 【別案の紹介】
「角 角の大きさのはかり方やかき方を考えよう」/片岡利允 (3)高学年
【別案の紹介】
4.理科
(1)中学年
【別案の紹介】
(2)高学年
【別案の紹介】
5.生活科
【別案の紹介】
■パート2 新教科書教材を活かした学習者中心の授業づくり
(3)家庭科 家庭生活を大切にする心情を育むために―内容A(4)「家族・家庭生活についての課題と実践」/兒玉重嘉