今回の日大商学部の授業では、活動的な授業の説明と模擬体験をしてもらいました
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15回で、何を伝えるか、感じてもらうか、語るか、なかなか難しいです。
教師の指導技術、指導言(説明、指示、発問)に焦点を当てた授業に関して行い、
教材開発(ネタ開発)に焦点を当てた授業に関して行なった後は、
いよいよ、「学習者」に焦点を当てた授業について授業を進めました。
ここでは、まず「教える」と「学ぶ」という「視点」の決定的な大転換があることを伝えました。ここを理解してもらえないと、外見的なところだけで見てしまい、何も始まらないと思います。
その後、
などを、この時間に行いました。
素直な学生さんたちなので、心配なのは、今まで自分が体験してきた授業を(それが良いとか悪いとか考える以前に)「それが授業なのだ」と批判的に思考せず受け入れてしまうことです。
人って(と書くと、その時点で自分は違うみたいな感じになってしまいますが)、立場が変わると、その立場でしか物事を考えられなくなることがあるじゃないですか。例えば、学生さんに過去の授業の思い出や感想などを書いてもらうと、堂々と
「授業中にスマホなどを触り続けたり、おしゃべりに夢中になったり、眠っていたりする学生生徒に関してだけれども、先生の授業がつまらないからそういう行いをするわけで、そういうつまらない授業をしている先生が悪いと思う」
ということを書く学生さんたちが一定数います。しかし、自分が「教師」として立つと、そのように言い放っていた自分を忘れてしまっているのか、自分が批判していたような先生の授業を延々とし続ける学生が登場してしまうわけです。
「他人」のこと言えないんですけどね。
自分の中ではできうるかぎり「言っていること」と「やっていること」を矛盾しないようにしたいと思って生活しているつもりですが、結局のところ「自分」のフィルターを通しての「判断」しかできないので、実際のところ「他者」にはどう見えているかわからないところがあります。ここは本当に難しい。
だからこそ、いつも、謙虚に。
そして、他者を尊重すること。
時々、他者を尊重していない、できていない自分を、自分自身が発見してしまう時があります。こういう時、なかなか苦しいですね。
授業観の転換。
本当に、どうにかしていきたいなぁ。どうにからならないものかなぁ。