久しぶりの学外対面講座,初めてのFD研修委員会講師,ドキドキの学校教育外組織との対面〜新潟県立看護大学でのFD研修委員会〜
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久しぶりの学外での対面講座であり,初めてのFD研修講師であり(今までは FDは講座を受ける立場にあっても講師としての自分を考えたことがありませんでした),学校教育関係組織とは別の組織での講師ということで,いろいろとドキドキが重なってのわたしにとってはうれしいチャレンジ企画でした。 およそ講座や授業において,しっかりとした話を展開できないわたしは,授業でも講座でもおよそ3/4は体験(とか活動)という時間を取ります。で,残りの1/4は,この体験や活動の前後に,この体験や活動の意味づけ,価値づけ,意義づけ,または定義の説明等々を補足説明するというのがわたしのスタイルです。今回もそのスタイルを踏襲しました。
「しっかりとした話を展開できない」という大きな理由に加えて,もう一つの大きな理由は,「話をし続けるだけ」(参加者にとって「話を聞き続けるだけ」)だとしたら「対面」である必要はないでしょ?という「信念」のようなものを持っているからとも言えます。ICTの活用が当たり前になり,コロナ禍のおかげで(という書き方がふさわしいのかどうか),オンラインでの学びが日常的になり,動画の扱いが簡単になっています。 つまり,「話をし続けるだけ」(参加者にとって「話を聞き続けるだけ」)の講座は,YouTubeにアップロードしてリンクを紹介するだけでいいでしょ?オンデマンドでいいでしょ?しかも何回も何度でも繰り返し見返せる,聞き返せるし,ライブである必要はないでしょ?という思いがあります。 そして,アクティブ・ラーニング関連の書籍その他をアウトプットしているわたしとしては言行一致のためにも,「話をし続けるだけ」(参加者にとって「話を聞き続けるだけ」)の講座はしちゃいかんでしょ?「対面」で行う価値を考えましょ!対面だからできる時間を過ごしましょ!という思いがあります。 (ただし,それは聞き手に飽きのこない話が展開できない自分がいるからというコンプレックスがあるということも事実です)
参加した皆様は,各自,課題意識を持って,この時間で学んだことを少しでも自分の仕事に役立てようとする姿勢がビシバシ伝わってきました。実際の講座の時間以外に20分の質疑応答の時間が設けられていたのですが,ずっと質問が続きました。どれも本質的なこと,実践的なことばかりの質問で,私自身,頭の中で構築してお答えするのが楽しかったです。
実はこのFD委員会研修は昨年度実施するはずでした。しかし,なかなかコロナ禍が収まらず延期。
その中で今回実施ということで,1年越しの宙に浮いた役目を果たすことができた思いでいっぱいです。
私自身,学校教育外の「あり方」「考え方」「進め方」を学校教育に持ち込もうとしているところがありますからね。
つまり,「逆輸入(それとも逆輸出?)」ではありませんが,学校教育外から取り入れてパッケージといいますか,整理したものを再度,社会(学校教育外)に持っていく……というのは大いにあるなぁと改めて思いました。
思えば,生徒指導の神様で名高い「原田隆史先生」は,学校教育で培った自分の理論や経験を社会に広げているところがありますものね。すでに原田先生の活動の場所は,学校教育ではなくて社会教育やビジネスの世界に広がっています。 そこまでの野望はありませんが,普段は教室内にしか目を向けていない自分がいますが,もう少し,自分のやっていることを他に応用,転用できないかなと考えてみるのもいいかなぁと思いました。
とにかく,この度,素敵な時間を与えていただいた新潟県立看護大学のみなさまに感謝いたします。