ワクチン接種第1回目の記録
私の勤める大学が窓口となり、学生や職員のワクチン接種の世話をしてくれること、大変ありがたい。 耳にしたところでは、大学によると自分の力でワクチン接種をするようにと言うお達しがあるところもあるようで、私のようなぼんやりと日常を過ごす人間にとってはなかなか大変なことだろうと思う。
大学の方ではいくつかワクチン接種の候補日をあげてくれたのだが、私の個人的な都合によりどの日も合致せず、うまく接種できないまま過ごしてしまった。 大学があげた候補日が、いずれも自分の都合と合わないことを告げると、大学はそれをもとに別な日を設定してくれた。 それが本日である。このように、めんどくさい私のような人間に対しても、個々に対応してくださったことを大変感謝したい。
私は常日頃言っているが、本当に小心者で、いざ自分がワクチンを接種すると言うことになると、前日からドキドキしていろんなことを考えてしまった。
1番馬鹿らしくも、接種前に半ば本気で考えてしまったことがある。 それは、ダヴィンチコードの作者である、ダン・ブラウンが別の作品に書いていたことを膨らませてしまったことである。 ワクチンを接種することで人間のどこかの機能が失われたりまたは逆に何か追加されてしまうようなことをちょっと恐れてしまってている自分がいた(苦笑)。 ダンブラウンの小説では、多分空気中に何かがばらまかれてそれが地球上に蔓延することで、人間の生殖反応が一定数衰えるようなことを書いていた小説があった。 これは、人間が地球上に我が物顔のように増え続け好き勝手振る舞うことに対しある程度人間の数を調整するみたいな思想を持った人間がなんやかんや動いてそんな感じにしてしまうと言うお話だったと思うが、こういう小説を読み続けてしまうと 現実と空想の世界がごちゃごちゃになって、ちょっと怪しい感覚を持ってしまう自分に気がついた。 ちゃんと区別できる自分でなければならないし、やっぱりこういう小説を読み続けるのは感覚や感性を麻痺させてしまう元になるのだろうか。まぁ自分だけだと思いたい。
さて、注射である。 ワクチン接種であろうとなかろうと、注射が怖いのは昔からで、それだけでドキドキしていた。 昨日、学生にリサーチしたところによると、「とてもとても痛くない注射でしたよ」と言う事だったので、本当かなと思っていたが、実際体験してみると、今までの注射の中で最も痛くない注射であった٩(๑´3`๑)۶。 学生が言っていた事は本当だった(自分にとっては)。
注射をしてくださる保健師さんに、「ちょっとドキドキしてるんですよね」と話す。「世の中の情報では、熱が出たり、体の節々が痛くなったりするということが言われているじゃないですか」と言ってみる。 すると保健師さんは「ほとんどの人は注射を打った後何の変化もないと言うんですけどね」 と教えてくれた。 私は「じゃぁほんのちょっとの体に変化があった人が少し大げさにネットに熱が出たことや体が痛かったことなどを書いてるんですかねぇ」「そうかもしれませんねぇ」などと会話をしてみた。 変化がなかった人、変化があった人、どちらもそれが自分にとっての事実なわけだからどうのこうのと言うわけでもない。 自分にとって心配なのは、今日これから自分はどちらになるのかと言うことである。
注射を受けた後、経過観察と言うことで15分程度注射を受けた場所で待機していることになる。 その間、係の方が「体に何か異変は起きていませんか、口がかゆくなったり喉のほうにイガイガが起きていたりしませんか」のような質問をされていた。
人間と言うのは、否、私と言うものは、おかしなもので、今まで自分は何とも思っていなかったが、そのような問いかけをされると、ちょっとおかしいかなみたいな感じになってしまう。 なんかいつもと違う感じがするなぁ、と思いながらもうほんとにそうかと言われるとそうでもないので(笑)、15分後、「特におかしいところはありません」とお話をして会場を出た。
まず、心配するのは体温の上昇である。大学に戻ってきてそれを気にしながら生活してみよう。
9:15(注射を受けたとき),体温は36.4度
11時現在、36.3度
12時現在,36.5度
13時現在,36.3度
16時現在,36.4度
17時現在 36.4度
19時現在 36.4度
翌日8時 36.4度
結局,ずっと平熱だった(笑)。1回目の接種だからだろう……。違和感があるのは,筋肉注射だったからかな。注射そのものは痛くなかったんだけど,その後,注射したところが重いというか,さわると痛い感じ。これ,一種の筋肉痛になるのかなぁ。
妻には「(熱が出ないなんて)やっぱり歳なんだね」と言われて,自分もそれを感じるところはあるが,歳だろうがなかろうが,体に異常が出ないことのほうがうれしいわけで,自分の中ではやっぱり自分は超人なんだと思うことにしよう。
大学に赴任して,今のところずっとずっと医者を必要としない生活を過ごせていること,丈夫な体に生んでくれた両親に感謝しかない。