プッハ〜転記終了!渡部竜也著「主権者教育論」(春風社)
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基本,教育関係書は,気になるところを付箋ではさみながら読み,一読終了後,付箋の部分をScrapboxに入力するようにしている(ちなみに,Kindle本の場合は,指でなぞって印をつければKindleのクラウドになぞった文章を保存してくれるので,それをScrapboxへコピペしている。とてもラク)。めちゃめちゃたくさん付箋をはさんだので,転記が大変だった……苦笑。 重厚だった。
内容が濃かった。
わたしにはこういう本を書くことは逆立ちしても無理だよなぁ〜。
憧れるけど。
自分には自分でしかできない仕事,領域があると信じて目の前のこと,自分の頭で考えた面白いこと,ワクワクすることに取り組んでいく。
たぶん,立場が異なるし,立ち位置も異なるだろうから,直接お話をするとずいぶんとイメージが違うのだろうなと思いつつ,この本の帯に書かれていること(「あとがき」を抜粋したもの)がわたしの教育観,学校観,授業観,学級経営観,そして,もちろん社会科教育観にビシッと重なるので紹介しておきたい。
「民主主義社会の担い手をつくるために,子どもたちに絶対教えなければならないこと,育てなければならないことを一つだけ挙げるとしたら,何を挙げるか」と問われた時,皆さんならどのように答えるだろう。(中略)私ならこう答える−−−−「公的な問題についての批判的かつ建設的な対話」,つまり,「公的な問題についての様々な異見に耳を傾け,それを批判的に吟味し,賛同を述べ合って,見解を磨きあうこと(問題解決のよりよき提案をすること)」ができるように子どもたちを育てていくことだ,と。
しびれるなぁ。ビシッと言い切っている潔さ,簡明さ,明瞭さ。
わたしが考える『学び合い』はここに向かっている。
提案する社会科に夢中になったのだって,ここに向かっていたからだ。
個別最適化された学びもこの大きな向かうところがあるからこそである。
もちろん,学級経営も。
だからこその,「対話」でもある。
よき1冊を時間かけて読むことができて,幸せでした。