テーマを変え、話し相手を替え、話し合う方法を変え、延々と振り返り続ける院生たち
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そして、話し合うテーマはフィールドワークで経験したであろうことをトピック化して話し合うようにしてありました。もちろん、話し合う人たちは固定化しないようにファシリテーターが工夫をしています。
いつまでもいつまでも話し合いを続けられそうで、うらやましい。それだけ、あふれ出す体験をしてきたということですからね。
この体験をしっかりと自分と他者の力を使って、言語化して、自分の立ち位置を見つけていってほしいし、興味関心を深め、自分の好き、強み、こだわりへと踏み込んでいってほしいと思います。
そういえば今、学部の2年生はゼミ選びをしているところです。
わたしのところにも何人か面接に来てくれます。
その時、何人かに「先輩たち(学部3年生の阿部ゼミ生)は、阿部ゼミをゆるゆるでとっても過ごしやすいで〜すって言ってました。本当ですか?」と言われました。
そうかあ、そんなことを言ってしまったのか、3年生たちよ!!
確かに、他のゼミに比べたらゆるゆるだよねぇ。
でもね、間違えられたらわたしも学生たちも困るので、次のように答えます。
「そんなこと言ってましたかあぁ(苦笑)。たしかにね、ゆるゆるです。でもね、勘違いしてほしくなくて。いい意味でゆるいということを感じてくれるといいのだけれども、悪い意味でゆるいを感じてきてしまう学生にはわたしと学生さん自身にもよいことがないので考えてほしいのです。
わたしはね、自分自身があんなことをしてみたい、こんなことはどうだろう……と思って、勝手にいろんなことを考えてみたり、実行したり、実践したり、実験したりするのが好きなんですよ。そんなとき、うちのゼミでは○○○ということをすることになっているから、とか、○○○ということをすることがまずは前提なのでそれをしてください、とか言われたらもう、その時点で気持ちが萎えてしまうんです。人に命令されたりしたりするのが嫌いなのでね。そういう意味で、学生さんのやる気を削ぎたくないし、邪魔をしたくないわけです。そして、できれば勇気づけをして少しでも学生さんに元気をだしてあげたいわけ。そういう意味でゆるゆる。やりたいことをどんどんできるゼミ。でもね、そういうことが見つけにくい人、他者からこうしたほうがいいとかこうしなさいとかに慣れている人にとってはとっても居心地の悪いゼミかもしれません。だって、ある意味放置されたように感じてしまうから。
それを逆に利用して、自分はなるべく何もしたくない、手を抜きたい。だから、ゆるいと言われている阿部ゼミに行こうと思うと、とっても残念。結局は自分が損します。それ以上に、周辺に悪影響を与えてしまうことが……どうもね。そこは、学生さんにわかってもらうようにしていくしかないですね」
自分自身のキャリアアップのため、自分の目標を立て(目標見つけ等々はもちろん寄り添います)、そこに向かって伸び伸び取り組む2年間(ないしは3年間)であってほしいです。もちろん、そのための協力は惜しみません。
やってみて、わかっている人はわかるのだけれど、見守るってとってもとっても大変なんです。こちらでコントロールしたほうがどれだけラクだか。
今日も、学生さんが主体的に取り組む姿を見ることができて、幸せでした。