ダン・ブラウン著「ロスト・シンボル」Audible感想
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もちろん、中、下と続けて聴きました。
切断された右手首から始まり、想像するにものすごい様相の人物が登場したり、このシリーズの主人公であるロバート・ラングドン教授が死んでしまう場面が描かれたり……と、なんだか絶体絶命感がものすごかったです。 その過程に、まだ新しい国家である「アメリカ合衆国」の中に、なぜか、中世や古代の思想が入り込んでいるかもという「不思議感」が、ダン・ブラウンさんの真骨頂と思いました。どちらかというと、(ここから遡って、ダン・ブラウンさんの本を聴いていくことになるのですが)中世以前の話となると、ヨーロッパが舞台になりがちじゃないですか。アメリカ新国家設立のあたりと絡めて書いている取材力とその取材をもとにして物語をつくる構成力、すごいです。 もう一つ、ストーリーには親子の複雑な関係があるわけですが……。親子の絡みを基に、このような物語展開にしていこうと考えることができる作者がものすごいです。
どうやったら、「物語」って書けるのだろう。