ダン・ブラウン著「インフェルノ」Audible感想
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インフェルノ(上) オーディオブック | ダン・ブラウン, 越前 敏弥 | Audible.co.jp
その後、中、下と読破(というか聴破)
ダン・ブラウンさんが書くロバート・ラングドン教授が登場する本は、大まかな基本形がある(少なくともこのシリーズまでは)。
象徴学者であるロバート・ラングドン教授だからこそ解き明かせる可能性のある事件がおきる。
本編の準主人公となる(ロバート・ラングドン教授の相方になる)魅力的な女性が登場する。
誰かにロバート・ラングドン教授が追われながら、事件を解く鍵を追う形で物語が進行する。
もちろん、この基本形に加えて、その回だけの設定やしかけがあり、いつもと異なるところはどこだろうと思って読む(聴く)ことで魅力が倍増します。こうすると、定形はマンネリではなく、お話を安定させる、落ち着かせるために大切なものであり、それがあるからこそいつもと違うドキドキを読者は味わう、楽しむことができるのだと感じます。
今回の話で言えば、大きく3つ
一つは、主人公のロバート・ラングドン教授が、登場場面から記憶喪失状態で始まること。最初から記憶喪失であるというところがまたこの物語の謎を深まらせる設定になっていて、さすがと思います。
二つは、ダン・ブラウンさんと言えば、「ダ・ヴィンチ・コード」ですが、今回のお話は「ダンテ」と、彼の作品「神曲」に焦点を当てて進めていること
三つは、地球の人口の爆発的増加現象に焦点を当てて、その解決方法をいろいろと話の中で展開したり、提唱したりしているところ
上の3つのことを、どのように絡ませるかだけでも全く予想はつかないと思いますが、それをうまく話の中に取り入れてしまえるこのダン・ブラウンという方はすごいなぁ。
このシリーズは、様々に「謎」を散りばめて進めていくわけですけれど、今回、途中に、読者を欺くようなしかけも用意しています。(というか、わたしだけが騙されたのかもしれませんが)
#Audible #2018/09/12 #インフェルノ #★★★★☆