ダン・ブラウン著「インフェルノ」Audible感想
https://gyazo.com/0358a2735e13883e87df513cca035305
その後、中、下と読破(というか聴破)
もちろん、この基本形に加えて、その回だけの設定やしかけがあり、いつもと異なるところはどこだろうと思って読む(聴く)ことで魅力が倍増します。こうすると、定形はマンネリではなく、お話を安定させる、落ち着かせるために大切なものであり、それがあるからこそいつもと違うドキドキを読者は味わう、楽しむことができるのだと感じます。
今回の話で言えば、大きく3つ
一つは、主人公のロバート・ラングドン教授が、登場場面から記憶喪失状態で始まること。最初から記憶喪失であるというところがまたこの物語の謎を深まらせる設定になっていて、さすがと思います。 三つは、地球の人口の爆発的増加現象に焦点を当てて、その解決方法をいろいろと話の中で展開したり、提唱したりしているところ
上の3つのことを、どのように絡ませるかだけでも全く予想はつかないと思いますが、それをうまく話の中に取り入れてしまえるこのダン・ブラウンという方はすごいなぁ。 このシリーズは、様々に「謎」を散りばめて進めていくわけですけれど、今回、途中に、読者を欺くようなしかけも用意しています。(というか、わたしだけが騙されたのかもしれませんが)