クラス会議がベースとなったしっとりとした学級経営と授業
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金曜日(2018/05/25)、授業づくりネットワークの仕事で名古屋に行ってきました。東北の田舎に住むわたしとしては、未だに、日本の西に行くのが怖くて仕方ありません。大阪とか名古屋とかに行っちゃうと、いつも下を向いて歩いています。(こう書くと、名古屋の方は、西じゃない!日本の中央だ!と言いたくなるのかもね……笑。わたしの感覚で言えば、十分に西なのです……。ああっ、なんと人間はこうも自分中心なのだろうか) 若手実践の一人奥井貴仁さんの授業参観の後、一緒に参観された原田信之先生(名古屋市立大学)を含めての鼎談という形で授業についての振り返りから、授業づくり、学級づくりの話を展開するという形で進めました。 鼎談という形で、話題に乗るような感じで話を進めましたが、ここでは、全くの個人的な感想を書き残しておきます。
算数、学級活動(クラス会議)、国語と3つの授業を見せてもらいました。奥井先生はこれを狙ったのかどうか分かりませんでしたが、とても絶妙な授業の流れでした。つまり、真ん中に「クラス会議」をおいて、小学校授業の核ともいえる「国語」と「算数」で挟んできたのです。しかも、日常の授業の流れを見せるという形で。
これがとにかくよかったです。本当によかったです。
「クラス会議」で育まれた、個人の力、集団の力、友達との関係性を、「国語」や「算数」で見えるような形になっていました。どれだけご本人が意識しているのか分かりませんが。もちろん、そういった子どもたち同士や先生と子どもたちとの関係性は、週に1回あるくらいの「クラス会議」で育つものかは怪しいものがあります。しかし、この金曜日の流れ、「算数」「クラス会議」「国語」という3つの時間だけを特化したわたしの目には、「クラス会議」でやりとりしている子どもたちの姿がそのまま「国語」と「算数」に映し出されているように見えたのです。これは、今まで、「そうだろうなぁ」「そうなるはずだよなぁ」「そうなってほしいなぁ」と思っていたことを目の前にドン!と提示されたわけで、うれしいと共に、確かにそうなのだ!と思わせてくれました。
今後、奥井先生の実践のおかげで、わたしもクラス会議と「他教科」の関係、クラス会議と学級づくりの関係について自信を持って話すことができます。 この一歩、奥に進むと、あとは奥井貴仁さんの、立ち位置(というか、授業観、教育観)が大元にあるのはわかります。どんなクラス会議になっているか、何を目標にしてクラス会議をしているか、クラス会議を行うのはどうしてか、というところに結びつき、それは、最後にはクラス会議を越えて、他の学校の日常活動や授業においても、その姿勢が見え隠れするわけです。 ここがなんと言っても、一番でした。
また、訪れたい教室でした。何度でも何度でも。