それぞれが、様々な考え方、技術等を持ち寄ることの大切さ、〜大学院ゼミ
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本日の大学院ゼミは、模擬授業祭り(という言い方は学生さんはしていませんけど…)。 わたしのゼミは教科で言えば、社会科にこだわりを持っている学生さんが多いのはわかっていたのですが、外国語にこだわりを持っている人が多いことも判明。3つの模擬授業のうち、2つが外国語でした。ふむふむ。わたしも勉強になるなぁ。そっか、外国語を研究する研究室か(笑)。 そのうち、お一人の方は、説明や指示がとても明瞭で、ハキハキしており、いわゆる、リズムとテンポのよさが抜群です。わたしの経験の中では、外国語の授業を得意とする方は、リズムとテンポがとてもよい方が多く、学部生として外国語を学習する時点で、実技か何かでリズムとテンポのよさを意識した学習をしてくるのかと思い、尋ねてみました。 すると、その学生さんは、
「いえ。そういうことではありません。学部生時代に、TOSSの先生とお近づきになり、その講習会に参加していたのです。」 ということでした。なるほど。合点がいきます。
教師の指示発問説明をしっかり子どもたちに伝えるために、余計な言葉をそぎ落とし、リズムとテンポを意識して話す練習、訓練をするTOSS。(あっ、わたし数年前のTOSSのイメージで書いていますので、今のTOSSと異なっていましたら、関係者の方々すみません。謝ります)
こういう学生さんを育てているのですね。さすがです。尊敬します。
大学のゼミ、研究室は、たぶん、それぞれ研究を進める上での核や考え方、アイデンティティがあるかと思います。そういった一つにこだわった深い場所に留まった経験がわたしにはないのでなんとも言えませんし、そういうところに所属したいと思いませんのでやはりなんとも言えません。
ただ、勝手に想像するに、そういう集まりは、どんどん考えや行動が内向きになり、結果、他者を排除するような動きになることがあることでしょう。
そういうものは「研究」ではないと指摘されてしまうかもしれませんが、わたしは、うちの研究室は、それぞれ各個人が外部から取り入れた考えや技術を持ち込んできてもらってそれを「得意」「強み」として周りに広げていってもらいたいと思っています。互いに強みを紹介し合ったり、共有し合ったりするのです。
そういう意味では、TOSSで学んだことをしっかり生かした模擬授業づくりをされた今回の院生さんには拍手を送りたいです。また、うちの研究室に新しいオプションが増えました。