さあ、「研究の秋」のスタートだ!!
出かけていく。「研究授業」ということで、緊張はしていただろうが、それでもずいぶんと落ち着いた雰囲気で45分の授業をしっかり行っていた。 授業後、話をする時間が少しあるということだったので、実習生の控室に入り、話をする。
わたしが行うのは、「勇気づけ」と実習生本人がその時に気づいたことへの意味付けとそこに関してのほんのちょっとの「この次」だ。それ以外のことを、ここで言ったところでなんの意味もない。実感を伴わないし、理論的背景を聞く側が踏まえているわけではないので腑に落ちるというか「わかる」ことは難しいだろうから。
基本的なことができていた
声の大きさ、トーン(全体で話すときの声量や響きが良かったこと、班学習に入っての机間巡視では他の児童のじゃまにならないように、かつ、本人には聞こえるようなちょうどよい声量で話していたこと)を伝える。
指示、発問が短くわかりやすかったこと
45分で授業を終えることができて、タイムマネジメントがすばらしかったこと
本人の気付きから話を始めようと思い次のように尋ねる。
「事前に考えていた授業とよい意味でも悪い意味でもズレていたことがあると思うのね。そこを教えてほしいな。そして、そのズレがどうしておきたのか考えてみようよ」
「よい」ズレの中に、難しくて全員が最後まで到達できないと思っていたワークシートだったが、班学習を取り入れることでほとんどの子どもたちが時間内に完成したことを挙げていた。
それは、「前回に一度だけ、同じような進め方で学習を行っていたこと」「班で話し合いながら進めるようにしたこと」がよかったのではないかと自己分析していた。
「へえぇっ、よく気づいたね。じゃあさ、次はそういう良い意味でのズレを感じたとき、授業の終わりあたりに、○○のところ、先生は○○なんじゃないかなぁと心配していたけれど、みんなの協力する気持ちで○○のようにできましたね。さすがです。みなさん、力あるなぁ。先生はとってもうれしいです。」みたいな感じで、本音を伝えると、みんなもっとニコニコ授業を終われるかもしれないね。実際、目の前の子どもたちのこと、「すごい」と思ったのは事実なんだから、ぜひ、その気持を言葉にして伝えていこうよ
なーんて、(かっこつけて)伝えてみた。
子どもたち集団にまみれて、笑顔をくずさず一生懸命取り組んでいる学生がまぶしい。
https://gyazo.com/8b1ac2b69ff7ed0335dda7caf133eff0
2部に別れていて
まず、前半。本日はM2が3名発表した。それぞれに面白いところをついているけれども、「先行研究の調査が甘かったり」「言葉の定義が曖昧だったり」「何を明らかにしたいのかがぼけていたり」「どのような方法で進めていくかが明らかでなかったり」している。今年度の阿部ゼミのメンバー、特にM2は、教員採用試験合格に向けた取り組みと個人研究をほぼ同時進行で行っているので、なかなか大変だろうなぁ。 各自、着想はとても素敵なので、ぜひ、実ることができるように応援したい。
https://gyazo.com/1f937fcb929717b6227eb7df8a3a3395
連携協力校の先生方が受容的で協力してくださり、スタートはとても順調に進めさせてもらっている。 なんと、すでに自分で構想した授業をさせてもらっている学生もいる。
本当にありがたい。
https://gyazo.com/0945ae8bbf1e44e9e0f2e3f0dfc6dc2d
わたしは、学生たちが自分のやりたいことを学校現場で進められるように協力することと、それ以上に、協力していただいている学校に学生が迷惑をかけていないか、少しでも役立っているか、そしてチームとして機能しているか、をチェックではなく、応援し、寄り添うような形で進めていきたいと思う。
さて、ドキドキだ。