「新世代が解く!ニッポンのジレンマ2019元日スペシャル」から考える
例年、正月はだらだら過ごすのですが、今年の正月は今までの人生で一番というくらいダラダラ過ごしました。
このブログに何度か書いていますが、もはや実家に帰ったら1ミリも仕事モードに入れない体になってしまっています。
そんなこんなで、正月は家族と娯楽のテレビを見るか食べるか飲むかオンリーで過ごしてました。こういうときは、ネットにさえつなぐ意欲がなくなります。これも何度か書いていますが、仕事をリタイヤしたらあっという間にネットやその他社会から消える自信がありますね(笑)。だって、この何日間?(えっと、1週間かな)もう寂しくもなんともなくて快適でしたから。
こう考えると、どうなんでしょうね…。自分の仕事自体、なんなんだろうなぁと思うこと大です。
もはや、おじいちゃんの世代になろうとしているわたしが若者の考えを少しでも知ろうと食い入るように見ていました。
こういう番組を見ていると、早くわたしなんかのさばっていないで早く若者に全バトンを渡したほうがいいのではないかと思いますけどね。若者もそして私たち壮年もそりゃあ様々いるからなぁ。どのように進めていけばいいんだろう。
印象に残ったのが、今回のテーマにもなっていたコスパ(コストパフォーマンス)。
いろいろな場面で使われていましたし、番組のHPでは平成そのものがコスパ社会だったのか!という言い方をしていますね。
そういえば、思い出したのが今年度の学部の授業の中で今集まっている学生の話し合いをもとに、自分たちが大切にしたい、または、明らかにしたいものを取り出して授業づくりをしようと呼びかけて、話し合ってもらったところ、学生が出した追求したい授業が、
「コストパフォーマンスがよい授業とはどういうものか」
でした。
わたしの頭の中では、「授業づくりにコスパを求めるのか……。ちょっと違和感…。」と思ったのですが、学生の出した考えに乗っかってみようと思ってそのまま進めてみました。
見ているとわたしの見立てでは、やはり勘違いする学生が何人かいて、「コスパがよい=手抜き(事前の準備をしない、教材研究をせず教科書を教える等々)」に進もうとする学生がいました。
誰にとってのコスパかと考えることも大切だろうし、そもそもコスパをいつでもどこでも重要視することは大切なのかと考えてみることも必要だと思います。
また、番組の中では「ナマケモノ」の自分にピピピピときたところがありました。
それは、AIなどが発展した社会である時、「たくさん働くことが善なのか」ということです(番組ではこういう言い方をしていなかったと思いますがわたしはこのように感じました)。
これ、わたしも時々思っていたことです。
AIが、人間がやっていたことを補ってくれるとしたら、人間はそれによって新しい仕事を考えるのではなく、それによった余暇を楽しむように持っていけばいいのではないか、持っていくことはできないのか、ということです。
極端にいえば、1日3時間くらいしか働かないとか、週に2日くらいしか働かないとかです。
働くことが前提で人生を営んでいる人からしたらこんな人生たまったものではないかもしれませんが、わたしは全然大丈夫だなぁ。
「働く」「生きる」「生活」あたりの価値観も変わっていくべきところにきているのかもしれないと思いました。
もちろん、それこそどうなるのか、全然わかりませんけどね。
若者中心の番組作りだったからだと思うのですが、「未来」を考えるときに「暗さ」を前面に出さずに話し合えていたところが見ていて好感が持てました。積極的、前衛的、能動的が若者の特権ですよね(もちろん、破壊的、破滅的、衝動的、攻撃的なども若者の特権としてあると思いますけど)。
この番組、(テレビを持っていないけど)追いかけてみてみたいなぁと思いました。