「クイズを出して解いてもらう」ことは授業と言えるのか?〜協同的な学習実践論
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3つの模擬授業の一つで、深く考えたのは、「クイズを出して解いてもらう」という活動は「授業」と言えるのだろうか?ということでした。 今回、ある学生が行った「模擬授業」は、一つの思考クイズ(論理クイズかな)を出して考えてもらうということでした(もう少し詳しく書くと、中心のクイズは1つで、もし、早く解けてしまった場合のことを考えて他に3つのクイズを用意していたという形です)。時間の流れとしては
クイズを出す。
各自、一人で考えてもらう時間を取る。
グループ(基本4人)で話し合い解く。
ということです。
わたしは、この時間、なんとなく「違和感」をもって見ていました。その正体が、今回のタイトルです。
「クイズを出して解いてもらう」という流れ、行為、活動は「授業」と言えるのだろうか?
ということかなぁ……と今のところ考えています。
わたしが模擬授業を行ってもらうことで、出した条件が大きく5つです。
15分の模擬授業です。
教科学習の枠を越えてもかまいません。
目の前の大人を相手に授業をしてください。(子どもを演じたり、ふりをしてもらったりしないこと)
「協同的」な「活動場面」が入るようにしてください。
ふり返り(リフレクション)は、その授業の「よさ」に触れるようにしてください。
この5つの条件からは外れていないのです。こういう「クイズを出して解いてもらう」という「模擬授業」は可能性として考えられるものでしたが、今までの模擬授業の中ではありませんでした。
どこがどのように違和感なのかなぁ……。
一番考えられるのは、「問題の内容」が小中高等学校の授業の中で取りあげられるような「内容」を取り扱った問題ではないからというものです。授業の方法論としては、
問題を出す。←あえて、「クイズ」ではなく「問題」としてみました。
各自、一人で考えてもらう時間を取る。
グループ(基本4人)で話し合い解く。
という流れは、「あり」じゃないですか。
それとも教師の立ち位置でしょうか。
本日、模擬授業をされた学生さんは、各グループ全員が気持ちよくクイズに取り組めるように、各グループを巡回し、その都度、困っていることはないか声をかけたり、見守ったり、ヒントを与えたりしていました。学校の授業でよく見る場面ですし、こういうことを教師は求められているし、こういうことをする教師は他教師にがんばっていると認められることでしょう。
となると、やはり、問題(クイズ)の内容なのかなぁ……。
でもね、今まで、何人もの人が条件の一つ、
教科学習の枠を越えてもかまいません。
を使って、学校の教科の枠を越えた模擬授業を行っているのですよ。でも、そこにはわたしには違和感は今までなかったのですね。この違和感は何だろう……。これを考えていきたいですね。
あっ、ちなみに、上の文章はわたしの「個人的見解」です。
一緒に、模擬授業を受けた人、参加した人は、どのように感じたのかはわかっていません。わたしだけの違和感なのかな。
もしかしたら、「この授業に「違和感」を感じるのなら、教科学習(学習指導要領や教科書)から離れた過去の模擬授業の内容全てに違和感を感じます」という人もいるかもしれません(いても不思議じゃありません)。
授業は奥が深いです。というか、わたしが身勝手なだけかもね(苦笑)。
ちなみに、強調しておきたいですが、(わかってもらえると思いますけど)この学生さんの模擬授業を批判しているわけでも、否定しているわけでもありません。ちゃんとわたしの出した条件に合っていますので、そこでどうのこうのではないのです。逆に本日のこの授業からいろいろとインスパイヤされて感謝しているわけです。